ラブコール ［小森隼］

赤 ページ22

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エレベーターが今5階にいる


誰か来るのかな、嫌だなあ


エレベーターが開き、中を覗く



A「隼くん」

中にはマスクも帽子も何も被ってない隼くんがいた


隼「今龍友くんから連絡あってA迎えに来た」


龍友くん、隼くんに連絡してたんだ

A「ありがとう、涙でそう」

2人でエレベーターに乗って5階まで行く




隼くんすごく眠そう、今日すごく大変だったもんね。龍友くんすごく疲れただろうな申し訳ない


A「ほらもうすぐつくから早く帰ろう？」


隼くん寝てればよかったのに

だけど私のとこまで来てくれてすごく嬉しい

エレベーターが開き部屋まで歩く


隼くん、本当に眠いらしくなんにも喋らない

いつもならもううるさいのに


A「じゃ、おやすみなさい！ちゃんとベッドで寝るんだよ」


隼「マジ眠い」

A「顔見たらわかるよ。だから寝てね？おやすみね」

そう言ってもなかなか部屋に戻らない隼くん


玄関のドア開けてあげても全く入る気ない隼くん

A「隼くんお風呂はいった？」

首を縦にふる隼くん

A「ご飯は食べた？」

首を横にふる隼くん

A「お腹すいた？」

首を縦にふる隼くん

A「何か作ってあげたら食べる？」

隼「食べたい」

とっても可愛い顔して言う隼くん

A「冷蔵庫にあったっけ」

隼「いま21時、ギリスーパーやってんじゃね？」


さっきまであんなに喋らなかったのにペラペラ喋り出す隼くん





無事、スーパーは開いていて


A「隼くんカゴ持ち担当ー！」

重いやつ入れないでよって睨む隼くん


それから隼くんが食べたいって言ってた唐揚げの材料を買って、飲み物も買おうって言って隼くんと酎ハイを買った






隼「ちょっとまって俺めっちゃくちゃ重い」


A「だっていっぱい飲み物入ってるもん」

隼「ちょ、これをマンションまではキツい。一緒にもと」

そういい強引に私の手に持たせて隼くんの手が被さってくる


恥ずかしくて手を離したくても隼くんの手があってうまく離せない



こういうのA好きっしょ？って笑う隼くん


A「好きだけど準備が必要だよ」


重なってる手に心臓があるみたいにドキドキいってて、すぐ近くに隼くんがいて、歩いているとたまに隼くんと肩がぶつかる


顔、絶対赤くなってるよ...

チラッて隼くんを見ると街灯がオレンジだからか、隼くんがきてるパーカーが赤色だからか



隼くんの顔も赤かった

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