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外に出ると冷たい風が吹いてきた
雨はもう止んでいて、天気予報よりも早く雨が上がっていた
私はどうしたらいいの、
思ってもないことを言われて、なんで、
なんで私がっ...
止まらない涙に、震える手
拭っても拭っても溢れてくる
止まることを知らないように
空を見上げると雲の隙間から光がさしていた
私の心とは逆の天気にいつもは晴れが好きなのに嫌気がさしてくる
女性スタッフさんとと顔を合わせるのが辛い
どう見られてたの、?
ただの男好き?
考えれば考えるほど目の前は歪む
と、
・
「いた、。」
・
聞き覚えのある声に瞬発的に振り返ってしまった
またそうやって、。
オレンジの髪の毛を揺らして駆けつけてくれる。
私が男性スタッフさんに迫られていた時もそうだった、
『中務さんっ...泣』
ダメなんだよ、こういう時に来たら、
・
「...なんで泣いてんねん、」
・
涙がまた抑えられなくなっちゃうから、
降りてきてすぐ隣に座った中務さん。
顔を覗き込んでくる
「何があったん、」
『.....』
「何も言いたくないん、?」
『...迷惑掛けたくないんですっ...っ、』
「迷惑なんて誰が言うた?」
『...』
「言ってくれない方が迷惑やし、心配やねん、」
私の肩に手を回して自分の方に引き寄せてきた
私の左肩には中務さんの手。
右肩には体が当たっている状況にドキドキしてしまう
「いつでも呼べって言うたやんか。なんかあったら言えよって。お前が泣いてんの見たくないねん。」
『...すみません』
「...何があったん」
私はそこで全てを話した。
「はぁ...なんやそれ」
「お前の努力知らんからそーゆーこと言えるんやろ。」
「少なくともそーゆー奴よりも早く来て準備してるのは知っとるし、終わってからも1人で色々やっとるやろ。」
「GENEメンは皆分かっとるし。」
・
「少なくとも俺は1番応援してんで。」
・
胸がトクンッと鳴った
そんなことサラッと言っちゃうなんて
『中務さんはずるいです...。』
「何がやねん」
『とにかくずるいです。』
「よくわからんけど、龍友くん待っとるで?行こか」
手を差し出してきた中務さんの手を握り龍友さんの所へ向かった
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那鶴(プロフ) - 素敵な物語でした!!アフターストーリー読みたいです!! (2019年10月15日 22時) (レス) id: b66544da2b (このIDを非表示/違反報告)
mn3y0402(プロフ) - アフターストーリー待ってます!!! (2019年10月15日 18時) (レス) id: 9c6f73aa09 (このIDを非表示/違反報告)
千夏(プロフ) - とても面白かったです!!アフターストーリー書いてほしいです(泣) (2019年10月15日 18時) (レス) id: 5e74027b75 (このIDを非表示/違反報告)
中務紅葉(プロフ) - 初めまして!全て読ませていただきました!とっても面白かったです!ぜひアフターストーリー書いてください!お願いします! (2019年10月15日 17時) (レス) id: 1dbbcfcfbe (このIDを非表示/違反報告)
リ ア(プロフ) - アフターストーリーみたいです!!とてもとても見たいです!! (2019年10月15日 17時) (レス) id: ea67da4d60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ここと | 作成日時:2019年9月15日 19時