南波刑務所のタラシ修理員２【男主】

シリアスの、匂いがした…（by主人公 ページ41

『…ふぅうぅぅ』


｢…おい、僕を呼び出したのってタバコ吸ってんのを見せつけるためかよ｣


『まさか！最近ジューゴクンの様子はどうかと思ってね』


｢それだけ？他にもあんだろ｣


『……』


｢……No.15はなにもかも忘れようとしてる。だからアッチの僕が思い出させる予定だ｣


『過去を？』


｢あいつが悩めば、力を使えば、もっとあの方の役に立てるだろうしなー｣


『ふうん…』


｢僕も質問する権利はあるだろうから質問するぞ｣


『俺にも黙秘権はあるからね』


｢なにを知りたい？｣


『エルフの好み、嫌いな物、出来ればスリーサイズも知りたい』


｢そこまでして言いたくないのか？｣


『………俺は、いつ壊れる？』


｢早くて５年、遅くて８年。まあ体の事だから中身の事は僕も知らねぇよ｣


『分かった。…分かった』


｢あ、おいどこ行くんだよ｣


『15番君のところさ。シリアスのヤバい匂いがした』


｢…あいつも、つまんなくなったなぁ…｣

ーーー

｢はぁっ…はぁっ…｣


『15番君？』


｢Aっ…！エルフが…俺…あいつらが…｣


『落ち着いて。エルフがでたんだね』


｢あいつらが危ないっ…！エルフがあいつらの事っ…！｣


『うん』


｢もしあいつらが俺と同じにっ、そんなの…｣


『うん』


｢もし戻って…居なくなってたらっ！｣


『まだ大丈夫。でも15番君が落ち着かないと本当に危なくなるかもしれない』


｢はぁっ…はぁっ…｣


『息吸って…』


｢……｣


『はいて。自分のペースでいいよ』


｢……｣


『大丈夫？』


｢……｣


『……』


｢15番ん！またお前脱獄しやがったな！｣


｢ハジメ…｣


｢…お前、誰かと話してたのか？｣


｢ああ。Aと……えっ？｣


｢なに言ってんだ？｣


｢さっきまで…あ、れ？俺の、背中、撫で…？｣


｢俺が来たときも、監視カメラでも、お前はずっと｣


｢A…？エルフ…？｣


｢一人だったじゃねぇか｣


＿＿あーあ。あのハゲが来なけりゃあな？A


＿＿うるさいなあ。ま、なんとかなるっしょ。チャンスは無限大ってね？


＿＿…はいはい…


≡≡≡≡≡≡

第二部 開始

≡≡≡≡≡≡


作者のコメント


少し展開が早い気するけどまあいいよね☆

ps.…ギャグの匂いが…しない、だと…！？

主人公は社会人として致命的だと思う→←主人公の苦手な物＋その兄の苦手な物

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