南波刑務所のタラシ修理員２【男主】

海だ！山だ！あれ？もしかして兄さんも泳ぐの？ ページ37

『夏と言ったら！』


｢ジャパニーズホラー！｣


｢キャンプぅ！｣


｢いいや…｣


『海だぁ！』


《Foooooooo!》


A→モブ→なんちぃ→八宵→A→全員の順に叫んだ。


うるさいことこの上無い。


｢え、誰？｣


ニコがもっともな疑問を口にした。


｢久しぶりの登場で、作者も読者も忘れてる！モブその一こと茂部園一です！｣


文字でしか伝わらないギャグなので、モブは[モブその一 茂部園一]と書かれたボードを持っている。


｢好きなものは金！でも借金はなるべくしない！よろしく！｣


｢同じく久しぶり以下略！南海癒ことなんちぃだよぉ！｣


こちらも[南海癒 ナンカ イヤ]と書かれたボードを持っている。


｢海でテンション上がっててちょっといつもよりうざいけどよろしくねぇ｣


｢定期的にでてたけど、あれもしかして自己紹介してない！？鳩宮八宵っす！｣


｢あ、ピザの時いたヤツ！｣


ロックが八宵を指差して言った。


食べ物に関することは記憶力が良くなるらしい。


｢よく覚えてたっすね。俺、食べるの好きなんすけど君も？｣


｢おう！｣


｢あ、じゃあ後でしゅんさんがかき氷持ってくるんで一緒に食べましょうよ！｣


｢しゅんってあの仮面の奴か…？｣


｢まあ見た目はヤバイヒトっすけど話してみると意外と普通だしいい人っすよ？｣


｢…まあかき氷は食べてぇしな…｣


ロックはほんの少し考えると


｢よし、一緒に食べようぜ！｣


｢しゅんさんの作るかき氷はフワフワなんすよー｣


そして話題は各舎房のかき氷の違いについて発展していった。


『え？順応早くない？』


｢まぁやよちゃんも人見知りするタイプじゃないしぃ、気が合ったんじゃなぁい？｣


なんちぃが頬に人差し指を当て首を傾げる。


それを見たウノの反応は早かった。


｢なーなー、なんちぃって呼んでもいい？｣


｢いいよぉ、私はなんて呼べばいーい？｣


｢ウノでいいからさっ！ちょっとあっちで話でもしようぜ？｣


｢分かったぁ、ところですごく肌綺麗だけどぉ、何使ってるのぉ？｣


｢ああこれは…｣


久しぶりの女の子をゲットしたウノはなんちぃと話しつつ、パラソルへと歩いていく。


『…なんちぃも、人見知りしないよね…』


その光景を何とも言えない顔でAが見送る。


｢A…｣


『あ、イッチー』


｢ぼっち同士仲良くしようよ…僕らだけだよ？フリーなの｣


『いや俺は』


｢Aー！｣


ブンブンと遠くで三鶴が手を振る。

え？泳がないの？→←あなたが見ているのは現実ですか？

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