南波刑務所のタラシ修理員２【男主】

全ては犠牲の元に ページ31

タタタァン


南波刑務所最強四看守(笑)の犠牲によりやってきたダーツボードにそれぞれ一本ずつ矢が刺さる。


一発目はハニーの矢が真ん中へ。


ニ発目はムサシの矢が真ん中へ。


三発目はAが得点表の20とかかれた文字の三個下のマスの色の着いた小さめのマスへ。

|20|
|＿|
|￣|
|＿|
|￣|
|○|←真ん中(50点)


(真ん中の上にある周りより細いところがAの当てた場所)


｢A外してんじゃねぇか！｣


それを見たウノが嬉しそうに笑う。


しかし一方ではハニーが棒のように突っ立っていた。


Aも余裕の表情を浮かべている。


｢お前本当にダーツ知らないんだな…｣


ハニーが呆れたようにため息をつく。


｢どういうことだよ？真ん中が一番いいんだろ？｣


｢確かに一般的にはそういう認識だな。けど、本当は今、Aが当てたところが一番得点がたけぇんだよ｣


『20のトリプルって言ってね。今当てた所の…列っていうのかな？そこは得点表の数字が三倍されるんだよ』


｢えっと…真ん中が確か50点だから…20×3で…60ってことか！｣


『そう。だから真ん中よりこっちを狙った方がいいんだよ。ダーツの世界の常識だね！』


｢ビリヤードの常識は全くわかんねぇけどな｣


『それは言わないお約束だよねー♪』


なぜか嬉しそうにAは笑った。


『さーあ次は何しようかな〜…九十九ー！一緒にトランプやろー！』


ブンブンと腕を振ってビリヤード台の前に立つ九十九の元へ向かう。


｢…ハニー、あんな奴でいいのかよ｣


｢男好きのことかよ？別に出会ったときからそうだったし、特に気にかけたことはねぇよ｣


｢…じゃあさっさとくっつけよ…｣


憎しみのこもるウノの目。その視線の先のA。


明らかに普通ではない顔。


｢…お前、誰か好…｣


｢うおお！神八ちゃんのバニーガール！｣


｢素敵です神八さん！｣


不穏な空気が漂いかけ、しかしそれは二人の【なんだかんだ女好きセンサー】が働いて打ち消される。


ウノの見ていた先にはAと楽しそうに話すジューゴの姿があった。


ーーー

番外編:あいうえお作文

お題･【ひめこうじ】であいうえお作文


Aの場合

ひ･秘密にしてたんだけど…

め･めっちゃ驚くかもしれない

こ･ここでしか書けないことだからしっかり見ててね

う･嘘はつかないよ。どんなに衝撃的でも本当のことだ

じ･実は俺…


『これで完成！』


｢いや、オチなしかよ！｣

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