存在が消えかけていた忍者登場!忍者としては優秀? ページ26
『つっくーもちゃーん!』
「A…さん…」
『さん付けじゃなくてもいいよ、言ったりしないからさ…俺、可愛い男の子との約束は守るよ☆』
果たして自分の正体を本当に言わないでくれるのか、胡散臭い笑みから得られるものはない。
「はあ…」
『あ、すごい引かれた感じ。俺の事苦手なタイプだった?ってそれはいいんだ』
九十九の薄い反応を気にする様子もなく、Aは腰からなにかを抜き取った。
『今日は念のための金属検査。ほら、こないだ面会があったでしょ?そこでなにか仕込まれていたりしないか確かめようかと思って…』
「なにか仕込まれていた事があるのでござるか?」
『盗聴器、発信器、武器。特に武器で迷惑被るのは俺達だからね。壊されたり』
盗聴器や発信器のところで九十九は思わず自分の体をはたいた。
八鳥ならやるかもしれない。
頭から腕に、胸、背中…
Aが金属探知機を腰に当てる。
ピピピピッという少し不快に思えるぐらい高い音がなった。
『ちょーっとごめんね〜…』
Aは腰を軽く触る。手のひらになにか固いものが当たった。
『これかな?…ああ、手裏剣か』
隠すようにしてしまわれていたそれは蛍光灯の光に反射して鈍く光る。
Aはかばんからなにかスプレーと布を取りだし、手裏剣を磨いた。
九十九の顔が手裏剣にうつる。
手入れをせずにしまいっぱなしにしてしまっていた手裏剣は新品同様。
『この二つ、合わせて300円だよ』
買う?と聞いてきたがとりあえず断っておいた。
『まあ手裏剣ぐらいはいいや。自衛の為にもっときな』
手裏剣はそのまま九十九の着ている囚人服にしまわれた。
そして金属探知機を再び動かし始める。
終わると次にボディーチェック。空港かと思うぐらいの身体検査をして
『手裏剣以外は特になさそうだね。協力ありがとう』
ようやっと九十九は解放された。
『とりあえずあのマネージャーさんは信用してもいいんじゃないの?今回だけじゃなんとも言えないけど』
「…あんなの、信用出来ない」
言ってから九十九は素の口調になってしまったことに気づき口を塞ぐ。
『あ、そう。まあ九十九の方が付き合い長いだろうし知ってんだろうね』
しかしAは特に追求もしようとせずに話を終えた。
『そうだ。ウノの娯楽室が出来たらしいよ。行ってみたらいいんじゃない?』
楽しいかもよ、そういってAは別の仕事へ向かった。
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nonano - ももみんぐさん» 返答遅れてすみません。NLとはノーマルラブの略称で男×女の恋愛の事を言います。どうしてノーマルかは知りませんが、そんなような意味です。詳しく知りたいのであれば、Wikiが強いと思います。 (2018年7月27日 20時) (レス) id: cab78264ef (このIDを非表示/違反報告)
ももみんぐ - nonanoさん» スミマセンm_mNLって何なんですか?私の頭脳ではわかりきることができません。教えてください! (2018年7月27日 16時) (レス) id: 0ea9927a0f (このIDを非表示/違反報告)
nonano - 私アニメといろいろ混ざってる。そして頭の中で原作とアニメの内容の自動改ざんが行われている。くれぐれも気をつけてください(>Σ<) (2018年7月21日 21時) (レス) id: cab78264ef (このIDを非表示/違反報告)
nonano - ほのぼのも、好きですけどね。なんかそういう周期が来るんです。 (2018年7月8日 20時) (レス) id: cab78264ef (このIDを非表示/違反報告)
nonano - 悩みは蒸れることだと。 (2018年7月8日 19時) (レス) id: 4feee8d9e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nonano | 作成日時:2018年4月2日 16時