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卒業式 ページ34

朝______



いつものように家を出て
いつものように教室に入る。




でも少し周りの雰囲気が違うのは





今日が私の中学校の卒業式だから。





「いやー、本当に合格しちゃうとはね。吃驚だわ。」




「それ、落ちるって思ってたってこと?」




「そんなわけ無いじゃん。だってうちの学校初らしいよ?あの高校行くの。」




「そうなんだ。」





「卒業しても遊んでね?みんな。」





「当たり前じゃん!春休みあそびまくろー!」






「私スポ薦だから部活あるわ。」





「冷たい…」




こんな馬鹿みたいな会話聞くのも今日で最後か…
すると教室のドアから先生が外に並べと指示をしてきた。




「じゃあ行きますかー!」





「終わったら写真とろーね!」





「はいはい。」



――――二時間後



みなさんお察しだと思うが、入ってからの森さんの頑張り具合がすごかった。
証書受け取る時とかすっごい連写してんだよ?!




今は校門前での写真を撮り終え、各自自由に過ごしている。
帰る人や、別れを惜しんで泣いている人等。


私は泣きはしなかったけど、やっぱり少し寂しい。




「おーい!Aちゃーん!」



後ろで声がしたから振り返ると、敦君をはじめとした探偵社の人が来ていた。


「来てくれたの?!」





「当たり前じゃないか!可愛い妹分の卒業式だもの!」



乱歩さんはそう言って肩を抱いてくる。




「森先生からの伝言だ。記念撮影をするから校門前に来いと。」





「わかった。有難う、社長。」




「…卒業おめでとう。」





「うん!」




そう言い、私は校門前まで走った。





「やっと来たか。おせぇぞ。」



「煩いなぁ。」



校門前にはお父さんとお母さん、直哉に森さんに紅葉姐さん、黒蜥蜴や芥川君まで勢揃いだった。



「立原君、行かなくていいのー?」



「あ、あとで行きますよ!」


立原君と私の友達の関係は良好のようだ。



「はいはい、お喋りもいいけど並んで並んで!」





私は真ん中、その横にお父さんとお母さんと直哉が並んだ。





「撮りますよー!はい、チーズ!」





カメラマンさんの声がしてシャッター音が聞こえた。


「A。」



横のお父さんに声をかけられる。




「卒業おめでとう。これからも一緒に頑張って行こうな。」




お父さんはそう言って頭を手を置いてきた。



この時は不思議と頭を撫でられるのが嫌じゃなかった。



「…うん!」




〜中学生編end〜

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ヘロー - 良い家族ですね!! (2019年5月9日 18時) (レス) id: 5c30253006 (このIDを非表示/違反報告)
みつばち(プロフ) - 梶井さんが好きな岩野泡鳴さん» コメントありがとうございます!そうですね!高校生編と並行してifとして作らせてもらう予定ですので、乞うご期待です! (2019年5月2日 19時) (レス) id: ce823c0f45 (このIDを非表示/違反報告)
みつばち(プロフ) - 梶井さんが好きな岩野泡鳴さん» コメントありがとうございます!そうですね!高校生編と並行してifとして作らせてもらう予定ですので、乞うご期待です! (2019年5月2日 19時) (レス) id: ce823c0f45 (このIDを非表示/違反報告)
梶井さんが好きな岩野泡鳴(プロフ) - 初って事はヒロアカ説あり… (2019年5月2日 4時) (レス) id: e3c16a62a9 (このIDを非表示/違反報告)
みつばち(プロフ) - カプチーノ@さん» お返事遅れてごめんなさい!GWに入ったので更新を進めています!是非是非読んでくださいね! (2019年4月29日 11時) (レス) id: ce823c0f45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みつばち | 作成日時:2018年12月30日 23時

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