塾? ページ26
「えーと……?」
「………」
「Aちゃん、突然私の部屋に来てから無言で椅子に座ったことに咎めないでおこう。ただクッキーを無言で睨みながら食べるのはやめてくれないかな?」
「考え事してるの。」
私はまだ咀嚼しているココアクッキーをよそにもう一枚、クッキーに手を伸ばした。
「考え事?珍しいね。」
「…別に。」
私は目線を逸らしてそう言った。
「私に話してみるといいよ。人に話すと楽になるものだよ?」
「森さんに話したくない。」
「私に話すといいわ!A。」
何処からかエリスちゃんがひょっこり顔を出す。
「あのね…」
「エリスちゃんには話すの?!」
「森さんはなんか嫌。」
「理由雑!」
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「成る程ねぇ…要はAちゃんは少し焦っていると言うことかい?」
「うん、まぁそう言うこと。」
「別にそのジュクになんか行かなくていいじゃない。Aにはリンタロウや中也もいるのよ?」
「分かってるけど、只でさえとっても偏差値が高いところを希望してるんだし…」
私は紅茶を啜った。
「ふむ…然しね、Aちゃん。塾に行ったからと言って成績が絶対に上がるわけではないものだよ?」
「そんなこと分かってるよ。」
別に塾に行きたいわけじゃない。
只少し不安なだけだ。
「確かに君の今の学力では受かるかどうかは五分五分だ。でも選んだ学校は決して誰かに選ばされたものではないだろう?君が自分の意思で選んだ学校だ。」
私は森さんの方を向いた。
森さんは静かに笑っている。
「負の感情は人を堕としていく。周りがそうするからと流される必要はないのだよ。」
「…うん。」
「まぁ、よっぽどのこととなれば私も見てあげるし、何なら太宰君を呼んでも…」
「それは嫌。」
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みつばち(プロフ) - のねすそさん» リクエストありがとうございました! (2018年12月31日 11時) (レス) id: 623dcd6ce2 (このIDを非表示/違反報告)
のねすそ(プロフ) - お話書いてくれたんですか( ; ; )嬉しすぎて吐きそうです (2018年12月30日 22時) (レス) id: ee3b8d77ab (このIDを非表示/違反報告)
みつばち(プロフ) - 梓さん» これ、私が従兄弟にやられた実話なんです笑(最後のココアの部分は無し) (2018年12月30日 22時) (レス) id: 623dcd6ce2 (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - 中也さん……デリカシーないよ……w (2018年12月30日 11時) (レス) id: 9adf8dcdc6 (このIDを非表示/違反報告)
みつばち(プロフ) - のねすそさん» リクエストありがとうございます!早速書いてみますね! (2018年12月29日 19時) (レス) id: 623dcd6ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みつばち | 作成日時:2018年9月26日 21時