中原家の反抗期【中原中也】二学期！

体育祭前日 ページ3

「Aー！そっち側持って！」







「はいはーい！すぐ行く！」




二学期が始まったと思えば、あっという間に体育祭の時期になった。


三年生は毎年、体育祭、文化祭共に実行委員長をするのが役目だ。
そして今年の委員長は私になったのだ。





「中原先輩はなんの競技に出るんですか？」





徒競走のラインを引いていると同じ実行委員の子に聞かれた。







「私は借り物競走でしょ、100メートル走に玉入れ！」








「け、結構出ますね…」








「運動な大の得意だから！」





運動が大得意な私にとって体育祭はビッグイベントの一つ。




そしてそれは明日だ。





「明日頑張って成功させるぞー！」







「「「おー！」」」





_______________





「…そういや、明日体育祭だな。」








「うん。」









「手前は何組だ？」









「青組。」








「へぇ」








「最初に言っておくけど観に来なくていいから。」









「はぁ？何でだよ。」









「何でって…去年のこと覚えてないの？」




去年はポートマフィア総勢での応援。

花魁に医者に幼女に帽子に怪しい黒ずくめ。



目立つったらありゃしない。


ビデオは取られるし…






「危うく警察沙汰だったんだから。」









「あれは見かけの問題だろ？」









「だからって観に来ないでよね。」









「…へいへい。」






絶対来るわ。
この返事。

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