中原家の反抗期【中原中也】二学期！

可笑しい ページ15

十月も中盤_______






「衣装合わせするから着る人集まってー！」







「クッキーの材料足りないんだけど！？」






文化祭の季節になった。



私達のクラスは模擬店。







「Aは採寸丁度だね。」








「…丈短くない？」








「あんた顔いいんだからこれで客運んでもらわなきゃ！」








「…こんなことなら囚人やっとくんだった。」






模擬店では警察喫茶をやることになった。

クラス内で警察官と囚人に分かれて活動する。



警察官は主に接客を。

囚人は時間ごとにあるイベントだ。




イベントは…明日のお楽しみってことで。






「囚人になったら一日目は他のところ回れないんだよ？嫌でしょ。」







「うー…」







「中原さんには午後からのイベントにも参加してもらわなきゃいけないから、実質休みないけどね。」







「おい。」





周りから笑いが起きる。





「笑い事じゃない！」






コスプレなんてしたら…



また来るじゃん。





_______________




お父さんが可笑しい。





「…ねぇお父さん。」







「なんだ？」








「明日何があるか知ってる？」







「明日？…明日は書類整理が主な予定だが…」




お父さんが学校のイベントを忘れている。






「…ふーん。」







「聞いといてなんだよその態度！」






「別に。」





少しだけ寂しかったとか絶対言わない。

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