小さき頃 リクエスト ページ14
第三者目線で始まります!
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これは、現在から十一年前_______
中原中也 二十三歳
中原A 四歳
「おい、てめえ。なめてるんじゃねぇぞ。」
「…おい手前。何の真似だ。」
「パパ!」
眩しい笑顔でそう答える中原娘。
「俺も言葉を真似すんじゃねぇ。女らしくしろ。」
「いまは、てつやあけだからあとでな。」
「…昼寝三時間以上してる奴が何言ってんだよ。」
「中也、お主もいかぬのじゃぞ。碌に正しい言葉遣いを教えないで…」
「だってよ姐さん、此奴そんなつもりもない言葉を勝手に覚えるんだぜ?」
「にんむ!せんめつ!やくぶつ!」
「お主が少し気をつければ良いではないか。」
「じゃあ姐さんが教えてやってくださいよ。」
待て、中原父。
本当にいいのか。将来花魁のような喋り方をする娘に育つぞ。
そんな願いが届いたのか、中原父はすぐに考えを直した。
「…否、それは駄目だな。」
「となると、鴎外殿にでも頼むかえ?」
「首領に?」
中原父は考えた。
将来の娘の姿を。
''お父さん、明日の予定はこれだから宜しく頼むよ。''
''お父さんは本当にちびで蛞蝓で…''
「…駄目だ。全部青鯖の声で再生されやがる。」
その後二人は色々と考えた。
芥川、樋口、広津、梶井、立原…
結局、黒蜥蜴の銀に頼むことになったらしい。
「言葉喋るとめんどくせぇな…
てか銀って喋れるのか?」
すると父に近づく中原娘
「パパー!」
「どうした?」
「いつもありがとう!だいすき!」
「………」
父は静かに涙を流していた。
そして言葉を教えた銀は
廊下の陰で親指を立てていた。
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みつばち(プロフ) - のねすそさん» リクエストありがとうございました! (2018年12月31日 11時) (レス) id: 623dcd6ce2 (このIDを非表示/違反報告)
のねすそ(プロフ) - お話書いてくれたんですか( ; ; )嬉しすぎて吐きそうです (2018年12月30日 22時) (レス) id: ee3b8d77ab (このIDを非表示/違反報告)
みつばち(プロフ) - 梓さん» これ、私が従兄弟にやられた実話なんです笑(最後のココアの部分は無し) (2018年12月30日 22時) (レス) id: 623dcd6ce2 (このIDを非表示/違反報告)
梓(プロフ) - 中也さん……デリカシーないよ……w (2018年12月30日 11時) (レス) id: 9adf8dcdc6 (このIDを非表示/違反報告)
みつばち(プロフ) - のねすそさん» リクエストありがとうございます!早速書いてみますね! (2018年12月29日 19時) (レス) id: 623dcd6ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みつばち | 作成日時:2018年9月26日 21時