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忘れ物 ページ4

「…あ。」





「どしたの?A。」





「数学の教科書忘れた…」




きっと昨日入れ忘れたんだ…
多分リビングの机の上だな。





「あー、どんまい。でも数学の先生そんな怖くないし大丈夫だよ。」






「だよね、隣の人に見せてもらお。」

…と、その時






「中原さん、忘れ物を届けに来てくれてる人がいるよ。」





ドア近くのクラスメイトが教えてくれた。





パッとみると…






「…立原くん?」





ドアにもたれかかる様に、立原くんが立っていた。




「あ、どもっす。」





あの髪色の服装だからそりゃ目立ってしょうがない。


私は急いで廊下の隅に引っ張り出した。






「何で此処にいるの!」







「え、中也さんがAさんの忘れ物届けろって…」




私は一つため息をついた。







「…御免、有難うね。お父さんには私から言っておくから。」






「うっす。」




そうだけ言って立原くんは帰っていった。
…よく警備の人に引っかからなかったな。





教室に帰ると





「ねぇ、A!さっきの人誰?!」








「え…」









「めっちゃタイプなんだけど!今度紹介してー!」





立原くんは案外モテるみたいだった。



お父さんにはしっかりと怒っておいた。





___________後日






「…あ。」







「どしたの?」









「理科の資料集忘れた…」








「うわ、それはやばいよ。あの先生超怖いじゃん。」




最悪だー。

また忘れ物…嫌な予感しかしない…





でもこの間お父さんには釘を刺しておいたし!
忘れ物を届けるにしても、ちゃんと人を選んでって!





すると急に明かりが消えた。





「えっ!!!」




みんな大パニック。



私もかなりびっくりしていた。






停電になって数秒…すぐに電気が灯った。





そして私の手には理科の資料集が握られていた。







「お父さん…」







銀ちゃんは駄目だよ…






資料集のページ間には可愛い字で「忘れ物をお届けしました」と書いてあった。

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名無しのごんべい - 年齢謎。でも、面白いから許す(( (2019年8月31日 23時) (レス) id: aeeb0a5eee (このIDを非表示/違反報告)
ふらん - みつばちさん» 与謝野さんかっこいいですよね! 姐さまもかっこいいです!(姐さま推し) (2018年9月27日 23時) (レス) id: dbdc3a2a0b (このIDを非表示/違反報告)
みつばち(プロフ) - ふらんさん» そう!女性キャラかっこ可愛い!与謝野先生とか…笑 (2018年9月26日 21時) (レス) id: 623dcd6ce2 (このIDを非表示/違反報告)
みつばち(プロフ) - ゆいさん» ありがとー!うん、頑張ろう!笑笑 (2018年9月26日 21時) (レス) id: 623dcd6ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ふらん - みつばちさん» ぐへへへ笑 可愛いですよね~!しかもかっこいい! 文ストの女性キャラほんとに好きです!笑 (2018年9月25日 20時) (レス) id: dbdc3a2a0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みつばち | 作成日時:2018年9月14日 16時

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