中原家の反抗期【中原中也】一学期！

「ミレイ」 ページ21

次の日_________




「良かったな、風邪治って。」









「う、うん。」




あっという間に風邪が治り、次の日になった。


私は昨日お父さんの寝言で聞いた「ミレイ」とは誰なのか、とても気になる。




明らかに人の名前だよね…

ポートマフィアにそんな人いたかな？
寝言に言う？普通職場の人の名前を。




「…なんかよそよそしくねぇか？」








「べ、別に！」







「…そうか。」




お父さんだって内緒にしなくちゃいけないことなんだ。

…でも女の人の名前ってことは任務相手の…




変な考えが頭を過る。



「愛人」





「恋人」





「再婚」





私はダンっ！と机を叩いた。





「お、おいどうした？！」



お父さんの声なんか聞こえないくらいに混乱していた。





…お父さんは私が生まれた時から男手ひとつで私を育ててくれた。
そんなお父さんが愛する人を見つけたのは嬉しいことだし、喜ぶべきことだ。



でも…

なんか複雑な気持ち。




その時ある事を思いついた。

頼るのは癪だけど…






「…探偵社に行ってくる。」









「……………………………は？！」





浮気相手を探すのが探偵であるのなら、再婚相手を探るのだってできるはず。





私はそのまま家を出た。

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