違うんです。中也さん。

お願い25 ページ28

『へ？！ちょっまっ！へっ？！』







「テ、テンパり過ぎだろ！落ち着けよ！」








『う、うん…』








「それで、あの日指輪買って…帰ろうと思った時に手前が腕組んでるの見えて…その日、任務があるって知らなくて…」








『…浮気してるって思ったの…？』








「わ、悪いか！」









『はぁ…中也…貴方って人は…』







「…ちっ。A。





手前が望んでた形じゃねぇだろうが…もう無理だ。」








『へ？』








「東雲A。俺と…結婚してくれ！」








『…中也。』








「お、おう？」








『貴方は本当に短気だし、勘違いはひどいし、プロポーズの時に敬語は使わないし…なってない人だけど…』








「…悪口か？」









『誰よりも私のことを考えてくれて、誰よりも私との約束、覚えて居てくれた…そんな貴方が大好きだよ。』








「……へ。」








『頭の回転が悪いですねぇ。言わせないでくださいよ。』









「…てことは…」









『うん。…よろしくお願いします。中也。』









「……しゃああああっ！！」









『ちょっ！叫ばないでよ！』









「だってよ…長かったんだぜ？やっと手に入れた…」









『もう…』







もともと手に入ってましたよ。

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