われわれだと縁結び屋さん。【現パロ】【wrwrd!】 (ページ1)

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えんむすび。ページ1

「あ、あのっ」

「ん、俺？」

「そう！ちょっと手伝ってくださいませんか！」

…__貴方のお友達のこの人とこの人を、どうかこの場所に連れてきてください！！

俺は不思議な出来事を体験したことはないし、そんなこと信じてなんかいない。

ただこんな可愛らしい子に人を連れてきてと頼まれて、その通りにしてしまったばかりに。

俺は、自分が連れてきた二人の男女が、その足もとにふわりと不思議な光を漂わせるのを、

「仕事は成功しました！ありがとうございます！」

お互いに見つめ合うのを、恥ずかしげに目をそらすのを、

「仕事って、これどういうことですか？」

この変な女と一緒に、物陰で見てしまったのである。

「お名前を聞いても良いですか？
…はい、ゾムさん。貴方は縁結び屋である私を手伝ってくれました！」

必要になったら言ってくださいね、とか、お礼はしますからとか。

ああ、関わったらあかんやつや。

「あの、俺そういうのええねん。じゃ」

ところがこの女は、想像以上に手強かったのである。