九羽。 ページ10
ゾム「二階に縁側あんのも変やなあ。広いし」
展望台か、とベランダの柵に乗り上がるゾム。危ないわ。
ベランダって屋根があって開放的じゃないから、いつもはベランダにはこないんだけど…
バルコニーは食堂から遠いのよね。そんなに歩かせられないわ。
「ウッドデッキもバルコニーもあるわ。明日の朝はウッドデッキでご飯を食べましょう！」
シャオロン「ウッドデッキって、床のある庭みたいなとこ？」
「そうよ。バルコニーはこの反対側にある…、
？昼説明してまわったじゃない！忘れたの？」
シャオロン「覚えられへんて！
大先生大先生、バルコニーって何や？」
鬱「え？バル…あーなんやったっけ？忘れたわ」
「…私が悪かったわ」
今日は夜まできれいに晴れていたから夜風が心地いい。
お茶を飲んでいる私達は椅子やテーブルをつかっているけど、他の人たちは直に座っている。
別にきれいにはしてあるんだけど、ちょっと申し訳ない。
ロボロ「おいしいなあ、これ。お菓子もお茶も…お酒も好きだけど」
紅茶をカップの中でくるくる回すロボロが呟く。
ゾムとグルッペンは静か。相手にする人がいないと味わうのね。
ロボロの声を聞いて、オスマンとひとらんらんが嬉しそうに笑みを深くした。微笑ましいわ。
「次からは葡萄酒も用意しましょうか？
…でも、フルーティーなものしか置いてないの」
ちょっと甘すぎるかもしれないわね、と笑うとむしろ嬉しそうだ。よかった。
ひとらんらんとオスマンが作ったことを伝えると、なぜか皆食べたがる。
皆一口ずつ食べて飲んだんだけど、賞賛の嵐が起きた。
鬱「グルちゃん！お茶一口！」
グルッペン「無理」
即答したグルッペンに大先生が何故か笑う。
いつものことなのかしら…それとも断られるのが嬉しいのかしら？
大先生はもお、と弱々しく続けた。
鬱「何で俺だけ皆に断られるん？」
なんだ、そんなこともないのね。紅茶は嫌かと思っちゃった。
「いる？」
鬱「キャーAちゃんかっこいいー！」
ひとらん「だめ」
オスマン「大先生俺の飲みー？」
鬱「あれ、俺さっきお二人に断られたよ…」
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癒葉(プロフ) - 星空りゅなさん» ありがとうございます！月末はもっと力を入れて更新したいと思います(〃'ω') (2017年8月15日 16時) (
レス) id: 0156353fc1 (このIDを非表示/違反報告)
星空りゅな - とても面白いです…！ゾムさん好きなので書斎のお話嬉しかったです！更新待ってます、更新頑張ってください！ (2017年8月15日 12時) (レス) id: e1f99b34a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：癒葉 | 作成日時：2017年8月9日 10時
