四羽。 ページ5
これはカーテン、ここはキッチン、ダイニング、ベランダ…
ロボロみたいな大きさのことをなんて言うか？…ああ！リトルとか…キュートと言ってあげれば良いわ！
中身は全然そんなことないみたいだけどね！
「西洋の基本語彙はまあまあ、いえ少し覚えたようね！」
トントン「じゃあ次は俺らの名前に関してやな」
「お、覚えてる、覚えてるわ…」
グルッペン「…此処に住むなら、俺達のことは話しておくべきだろう。もう一度確認するが名前は覚えてるな？」
「何よ！馬鹿にして！」
貴方達は私の名前を言えるんでしょうねと声を張り上げると、綺麗にそろってAと返ってきた。悔しい…
グルッペン「簡潔にまとめると、だな。
俺らは西洋の血を引いている。それで差別を受けて、逃げてきた」
「…ああ、目の色ね？じゃあ黒髪黒目のひとらんらんと、グルッペンはどうしたの？」
トントン「ひとらん先輩はまあ、純日本人なんですけど…巻き添い食らって…」
ひとらん「トン氏まだ気にしてるの？もういいって何度も言ったじゃん。
グル氏はドイツの血。昔は金髪だった、今もちょっと混じってるよ」
ひとらんらん、貴方すごいわと溜息が溢れた。
すると照れたのかグルッペンに標的変更との命令が出たので、寄って髪を見てみると確かに金が混じっている。
綺麗ね、とまた溜息を吐いているとグルッペンが私の髪に触れた。
グルッペン「お前は綺麗バター色だな」
「色が変わったの。私も昔はプラチナブロンドって言われてたわ。バターブロンドも好きよ。」
グルッペンが少し屈むから、耳元で声が聞こえて心地良い。
鬱「ちょっとイチャイチャしすぎちゃう？混ざりたいわ」
「どうぞ、貴方の目も見たいわ」
コネシマも並んでね、と寄らせてじっと観察する。
青色って綺麗。空色と海色の瞳を交互に見つめる。
私の後ろにはそれ以外のメンバーが座って、伸ばしっぱなしの髪をいじっていた。
時折感嘆の声が聞こえるけど、向こうじゃそんなに珍しいものじゃないのよ。
ひとしきり見て交代、次はオスマンとゾム。
こうしてお互いを観察する会が始まったわけだが、熱中しすぎて気付くと暗くなっていた。
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癒葉(プロフ) - 星空りゅなさん» ありがとうございます！月末はもっと力を入れて更新したいと思います(〃'ω') (2017年8月15日 16時) (
レス) id: 0156353fc1 (このIDを非表示/違反報告)
星空りゅな - とても面白いです…！ゾムさん好きなので書斎のお話嬉しかったです！更新待ってます、更新頑張ってください！ (2017年8月15日 12時) (レス) id: e1f99b34a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：癒葉 | 作成日時：2017年8月9日 10時
