三十八羽。 ページ39
「じゃああの方は、異国人に慣れてるのね」
エーミール「それはもう…Aさん、ちょっと来てもらっても？」
「なあに？」
エーミール「Aさんのご両親のことと私のことと、色々です」
「…代表一名混ぜて、三人で話しましょう」
鬱「じゃあ僕が」
トントン「グルさん」
グルッペン「私がやろう」
鬱「まあ俺ガバいから無理やしな」
書斎の奥。
小さい丸型のテーブルを、三人で囲って、
エーミールが口を開いた。
エーミール「どの位他の人に話すかはお二人に任せますけど、私の仕事についてはあまり…」
「わかったわ。…進めて」
まず、エーミールは地形の調査をしていること。
後々開国させる時、植民地にするか否かの重要な要素。
これはあのお役人さんがエーミールを受け入れてくれたからできる仕事で、
本来は出島で限られただけの調査をする予定だったらしい。
あのお役人さんはかなりの信頼と権力を持っているから、上の知っている方には話を通して黙ってもらっていると。
…不安定で信用できない体制だけどね。
これグルッペンに言っていいの？不安がらせないかしら？
次に、お父様お母様はエーミールと情報を交換しつつ日本国への対応準備をしていること。
もし植民地にできなくても仲間に引き入れれば、ある国に一緒に対抗できるだけの戦力は持っているそう。
日本って強いのね。
「私を置いていったのは？」
エーミール「切り札、らしいですね」
「ふうん…」
切り札になるかは置いておくとして、開国直後に働いてもらうことになるからとエーミールは笑った。
初仕事！
ずっと思っていたのよ、お父様お母様のために働いてみたいって！
「もし植民地にするなら、グルッペンとは敵ね」
グルッペン「おおおおおれは異国人や、日本人じゃない、負け戦なんか、」
エーミール「イギリスかドイツへ行っていただく位ならできますよ、
…ドイツとの関係が悪化すれば、イギリスが孤立すれば選択肢はイギリス一つでしょうけど」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 180人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
癒葉(プロフ) - 星空りゅなさん» ありがとうございます！月末はもっと力を入れて更新したいと思います(〃'ω') (2017年8月15日 16時) (
レス) id: 0156353fc1 (このIDを非表示/違反報告)
星空りゅな - とても面白いです…！ゾムさん好きなので書斎のお話嬉しかったです！更新待ってます、更新頑張ってください！ (2017年8月15日 12時) (レス) id: e1f99b34a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：癒葉 | 作成日時：2017年8月9日 10時
