医者なのに ※胸糞続きます 生々しい表現あるかも ページ7
しんぺい神目線
夜が明けてからコネシマとシャオロンが躾をしたと言うものだから栄養補助食品と治療道具を持って地下牢へ向かった
もう昼だと言うのに地下はじっとりとした湿気と暗闇で俺だったら正気じゃ居られない
いや、普通の生活を送る人間なら誰だってそうだろう。実際キツイ訓練を耐え抜いた軍人でさえ音を上げる位
グルッペンとエーミール、オスマンで話し合ってそういう設計で作らせていたから
ランタンの明かりを頼りに牢の前まで行くと俺は息を飲んだ
体の至る所や両手は血で濡れていて地面には蛆虫やカプセルサイズの茶色い蛹が落ちていて羽化したであろうハエがこの子の周りをブンブンと飛び回っていた
ぺ神「っ！嘘でしょ」
とりあえず牢に入って地面の蛆虫や蛹を踏み潰し飛んでいるハエを払ってこの子の状態を確認した
今はただ眠っている・・・いやっ気絶してるだけかな
ピンセットを取り出し、目に見える範囲でまだ体に残っている蛆虫や糸状の寄生虫、蛹等を取り出し消毒して包帯を巻いた
本来ならもっときちんとした治療をしなきゃいけないのに、この子の母親がした事が頭をチラついてしまった
あの女の子孫を助ける・・・あの女の血を継いでるこの子を？
背中に嫌な汗が伝って、ヒュっと喉から変な音が漏れる
あの女の利益になるような事はしたくない
でもこの子には罪はない
頭ではわかっているのに
ぺ神「・・・ごめんね」
結局自分の黒い部分の感情に任せて包帯を巻いた
ぺ神「ごめんね、本当にごめんねっ」
俺は涙を流しながら処置を続けた
こんな場所で過ごすのに中途半端な治療をしたら間違いなく悪化するだろう
でも俺はあの女を許す事もこの子とあの女を頭の中で切り離す事が出来なかった
ぺ神「君は・・・なんて名前なのかな？」
動かないこの子を見つめてため息を１つ吐いた
ごめんね、本当は知ってるよ。君には名前が無い事
君があの女の国でどんな扱いを受けてきたか
ロボロが熱心に調べてたしチーノも潜入してたから
ぺ神「チーノは君にまた会いたがってたけど、きっとお互いに苦しむと思うから会わない方が良いよ」
テキパキと治療を終わらせこの子の髪を優しく撫でて地下牢を後にした
医務室に戻るとチーノが居て一瞬焦った
チーノ「あの子どうでした？しんぺいさん」
ぺ神「うーん、コレあげる」
ピンセットで引き抜いたアレラを包んだガーゼをチーノに投げ渡すと咄嗟に受け取ったチーノ
チーノ「うわっ！・・・マジかぁ」
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たぴくん - めっちゃ続き気になります！更新頑張ってください！ (2022年9月17日 21時) (
レス) @page34 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - えっあ重っえあ、こういう作品好きです、応援しとります、更新頑張ってください (2022年9月17日 20時) (レス) @page34 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - 更新ありがとうございます！とても続きが気になります！更新頑張ってください！ (2022年8月7日 23時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - このような話めっちゃ好きです！他の作品も全て読まさせてもらいました！無理はしない範囲でいいので頑張ってください！応援しています！ (2022年8月2日 9時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春よこーいw | 作成日時：2022年7月6日 3時
