生きる ページ46
それから１年が経ち多少の距離を保ちつつも幹部達とAはそれなりに仲良くなった
筈だった
ぺ神「おはようA、起きれるかな？」
『はい』
Aは全く動かずタイプライターが文字を打ち付ける音と機械音声だけだった
ぺ神「じゃあ身体拭いちゃおうね」
全く身動きがとれず目を開けるのすら億劫なのか目を閉じて呼吸だけを続けるA
手足を失おうが病気の進行が止まるわけではなくもう治療さえ難しい状態のAは衰弱していく一方だった
ぺ神「今日は誰が来るとか聞いてないけど、まぁ誰か来るからね」
『そうですか』
ぺ神「ごめんね、辛いよね。大丈夫絶対に・・・」
『しんぺい神さん、お願いがあります』
ぺ神「ん？」
『どんな形でも構いません、あと１年生かしてください』
ぺ神「１年って、大丈夫だよ絶対に直すから」
『お願いしますね』
あと１年だなんて今の状態からしたらまず無理だった
しきりに治すと言っているしんぺい神も治せない事なんか端からわかっていた
でも諦めきれず今に至る
鬱「入るでーおはようA」
『おはようございます、鬱さん
お願いがあるんです』
鬱「んー？」
『一年後に必ずコネシマさんが・・・・・』
鬱「は？」
『１人では無理でしょうから協力して頂いても構いません』
鬱「いやっマジで意味分からんのやけど」
ぺ神「本当だよ！そんなお願い聞けるわけっ！」
『私は死にます。望んで死にます』
スッと開いた瞳は覚悟が決まっていた
『でもきっとコネシマさんは私が死んだら自分を恨む、また自分を追い詰めて私という敵から逃げられない』
鬱「逃げる必要無いやろ！そんなんシッマだけや無くて俺等やって背負って受け止めたる、シッマ1人に背負わせたりなんかせん！」
『コネシマさんは貴殿方以上に弱い方です。毎晩しんぺい神さんが自室へ行くと私の所へ来て私を撫でながら謝り続けるんです』
ぺ神「椅子の位置が少し変わってるのはそういう事なんだ」
『あの人はもう私に関してなにも背負っちゃいけない。今度こそ必ず壊れる』
鬱「せやけどっ！」
『私はあの人を、父を守りたい』
しんぺい神「Aが守ると思っていても結果的に傷付けてたら？Aがやろうとしてる事はそれくらい、それ以上に酷い事だよ」
『それがコネシマさんを守る最後の方法です』
鬱「分かった、コネシマ以外の皆にも伝えとくわ」
ぺ神「ちょっと大先生！」
鬱の背中はいつも以上に小さかった
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たぴくん - めっちゃ続き気になります！更新頑張ってください！ (2022年9月17日 21時) (
レス) @page34 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - えっあ重っえあ、こういう作品好きです、応援しとります、更新頑張ってください (2022年9月17日 20時) (レス) @page34 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - 更新ありがとうございます！とても続きが気になります！更新頑張ってください！ (2022年8月7日 23時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - このような話めっちゃ好きです！他の作品も全て読まさせてもらいました！無理はしない範囲でいいので頑張ってください！応援しています！ (2022年8月2日 9時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春よこーいw | 作成日時：2022年7月6日 3時
