クズ ページ33
女「結局アイツらも逃げて、してた事は私と同じじゃない！スパイの子が笑ってたわよ！」
『・・・まれ』
女「結局の所今回だって上手く使われただけでしょ！良くご覧なさいよ！アンタが傷付こうが死にかけようが城にいるグルッペン達は痛くも痒くもない！」
『黙れよ！』
Aが闇雲に投げたナイフは宙を舞い女の肩に突き刺さった
『・・・あの人達が逃げた？あの人達がクズ？アンタと同じ？寝言はっ寝てから言え！』
Aはフラフラしながらも自分の足で立ち続け体の奥から込み上げてくる血液をペッと吐き出し目と鼻から流れる血液を手の甲で拭う
『根っこから全てが腐ってるクズのアンタとそんなアンタを愛しちゃった自分の不甲斐無さとかアンタヘの憎しみで一杯なのに』
女「なんで・・・なんでまだ立ってられるのよ！」
『知らない内に自分の事も限界まで追い詰めてそれに自覚出来ずにクズになるまで我武者羅に頑張ったあの人達を一緒に・・・するな！』
フラフラと覚束無い足で少しずつ歩き出す
女「くっ来るな！こっちに来ないでよ！」
女が弾を込めて何度撃とうが急所に当たらず体に当たってもAは足を止めない
『あの人達は逃げたんじゃない』
女はAに対する恐怖からか悲鳴を上げながら空っぽになった銃で何度も何度も空撃ちを繰り返す
『あの人達は・・・逃げられなかった
少し逃げられても完全に逃げ切れなかった優しくて強くて・・・弱い人達だよ』
ワイヤーが繋がっている手を下ろさず逆の手でナイフを引き抜き女の首にナイフを当てて思いっきり引いた
女が白目を向いて床に崩れ落ち人から人だった肉塊になると機関銃を構えた兵士がゾロゾロ出てきて一斉に標的をAに定めた
敵王「薄汚い溝鼠が、私のお気に入りになんて事をしてくれた」
『私が溝鼠ならこの女もそう
アンタは溝鼠を抱く趣味でも？』
Aは喉が焼けるような痛みに襲われながらも軽口を叩き挑発するように笑った
敵王「ふっ減らず口を叩けるのも今の内だどうせもう激痛で一歩も動けんだろう」
『・・・こんなのが激痛？』
Aは女を殺したナイフを片手に涙を流しながら敵王をまっすぐ見つめた
『あの人達に比べたらこんなの全く・・・痛くも痒くもない！』
敵王「っ！やれ」
敵王の合図で一斉に放たれる鉛玉
こんな時って何て言うんだって
あっそうか
『我々国に・・・栄光あれ』
なんてね
Aの声を掻き消すように爆破音が響いた
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たぴくん - めっちゃ続き気になります！更新頑張ってください！ (2022年9月17日 21時) (
レス) @page34 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - えっあ重っえあ、こういう作品好きです、応援しとります、更新頑張ってください (2022年9月17日 20時) (レス) @page34 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - 更新ありがとうございます！とても続きが気になります！更新頑張ってください！ (2022年8月7日 23時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - このような話めっちゃ好きです！他の作品も全て読まさせてもらいました！無理はしない範囲でいいので頑張ってください！応援しています！ (2022年8月2日 9時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春よこーいw | 作成日時：2022年7月6日 3時
