嘘 ページ30
Aはインカムから流れる音と現場の音、エーミール達の声を頼りにただ走った
当たり前だが兄さんも応戦中な為
誰一人Aが外へ出ていた事は知らない
『何処っ・・・私ならっ何処へ隠れる？』
ずっと走り回っているいるAは当たり前だが息もまともに出来ていなかった
荷物が重い、走りすぎて肺も頭も痛いし苦しい
それでも足だけは止めなかった
初めて全てを定めていた大人に自分の意思で逆らった
初めて自分のやりたい事を、思った事を実行した
『あっ！』
スピードは落ちたが足だけは止めずに進んでいると
周りが良く見えなかった為か足を踏み外し少し高めの丘から転げ落ちた
そんな中でも麻袋を大事に抱えていた
地面に体を打ち付け息苦しさに拍車が掛かるがすぐに泥にまみれながら這いつくばり草むらに身を潜めた
『ビンゴだ』
辺りには血と火薬の匂いが充満していて死体がチラホラ転がっている
音は大丈夫だが壊れて無いか急に心配になり耳からインカムを外して見たが全くの無傷
次に自分の体を確認したが大きな怪我は無い
『よし、まだ走れる』
コネシマ「どこ行くねんアホ」
走りだそうとすれば足を引っ張られそのまま転んでしまった
『どんなとこに居るんですか』
コネシマ「この方が生存確率高いねん」
とうのコネシマは転がっていた死体の下敷きになり戦死した兵士になりすましていた
『随分元気じゃないですか』
コネシマ「こんなんでくたばってたまるか」
死体を転がし、木の根元に座り直したコネシマ
『呂律、回ってませんよ』
コネシマ「ウッサイわ」
Aは麻袋からヘルメットと防弾チョッキをコネシマの足に置いた
コネシマ「なんのつもりや」
『彼方が死んだら悲しむ人がいるでしょ』
コネシマ「はっせやな。お前はどうすんねん
てかどうやって此処に来た」
『お使いです。ソレとこのインカムを貴方に
残りの物をシャオロンさんに渡してゾムさんと城に戻るお使い』
コネシマ「何でお前やねん。誰の命令や」
『兄さんとエーミールさんの作戦です総統さんも許可しました』
コネシマ「そうか」
Aは産まれて初めて嘘をついた
コネシマがAからインカムを受け取り本部と連絡を取ろうとする
コネシマ「こちらコネシマ、スマンやらかしたわ」
ロボロ「っ？！心配させんなコネシマ！無事なんか？！」
コネシマ「肋やっただけで生きとるわ」
ロボロ「ならええわ。自力で第2救護テント行けるか？」
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たぴくん - めっちゃ続き気になります！更新頑張ってください！ (2022年9月17日 21時) (
レス) @page34 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - えっあ重っえあ、こういう作品好きです、応援しとります、更新頑張ってください (2022年9月17日 20時) (レス) @page34 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - 更新ありがとうございます！とても続きが気になります！更新頑張ってください！ (2022年8月7日 23時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - このような話めっちゃ好きです！他の作品も全て読まさせてもらいました！無理はしない範囲でいいので頑張ってください！応援しています！ (2022年8月2日 9時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春よこーいw | 作成日時：2022年7月6日 3時
