７つまでは神の子 (ページ6)

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父と娘と屑ページ6

ひとらん目線

Aが地下牢に連れてかれた後、妻を宥め大ちゃんと一緒にAの元へ向かった

ひとらん「なんでついてくるの大ちゃん」

鬱「いやね？僕もAちゃんとお話したいなと思ってw」

カラカラと笑う大ちゃんと牢の中を覗くと虚ろな瞳のA

鬱「なぁAちゃんψ国におったやろ？２ヶ月位前」

『居たねぇ、で？』

鬱「いや、お礼言えてへんなぁと思ってな。ありがとう」

『別に良いよ』

ケラケラ笑うA

ひとらん「どういう事？」

鬱「２ヶ月前の潜入でガバってな？媚薬と自白剤しこたま盛られとって動けんかったんやけどAちゃんが助けてくれたんよ」

ひとらん「え？それって犯罪じゃん」

刀に手を添えれば途端と焦り出す大ちゃん

鬱「まっ待つっピ！」

ひとらん「人の娘に手出しといてなんで待つの？」

切ろうとは思ってないけど守れなかった自分にムカムカして刀を抜こうとした

鬱「ふっ不可抗力やんげどちゃん！」

ひとらん「不可抗力とか無いから」

『バッカじゃないの？今更ナニ？』

Aの声で俺の動きが止まった

『むしろψ国に居た理由は愛玩動物としてなんだけど何か文句ある？』

え？どうして？孤児院に居るんでしょ？

『そのメガネさんが悪い事無くない？だって仕方ないじゃん。抜かずにあのままだったら100%死んでたよ』

ひとらん「でもっ！」

『はぁだったらテメェはなんなの？』

ひとらん「え？」

鬱「Aちゃん」

『私は姫様の妹なんでしょ？ならなんで孤児院なんかに入れられてるんでしょうねー』

ひとらん「それには理由が」

『理由があるんなら赤ん坊捨てても良いんでしょ？なら別に良いじゃん。メガネさんと私は他人だし理由もある』

Aにそう言われるとは思ってなかった

兄さんが孤児院に預けたと言っていたから孤児院で平和に幸せに暮らしてる筈なのにこの薄汚れた世界に首を突っ込んできたA

鬱「Aちゃんはなんで此処来たん？」

『あぁ死のうと思ってさw』

ひとらん「っ！」

息が止まった様な感覚に包まれた

どうして？せっかく兄さんが助けてくれて生きてるのに

鬱「あーまぁそうよなぁ」

『だから相棒と一緒に死のうと思ったんだけど無理だったぁ』

ひとらん「ふざけないでよ」

『今度はなに？』

ひとらん「姫・・・自分のお姉ちゃんが死にかけてるの見たでしょ！それなのに死にに来た？健康なのに？外で伸び伸び遊べて今まで楽して生きてきたのに？」

鬱「げどちゃん、やめぇや」