７つまでは神の子 (ページ44)

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気持ち悪いページ44

『本当になんなの？アンタも国民も醜い欲望ばっかりで悪である理由も自身を正当化出来る正義もない』

王「だっ黙れ！」

『あぁ気持ち悪い。野原に咲く花よりも穢らわしくて何て醜い躯だろうか』

王「貴様！黙らんと拷問の末に我々国をこの世から消滅させるぞ！私は本気だ！」

『そうですか。まぁ私の為に我々国は動きませんが・・・』

ニコニコしながらピアス型の盗聴器を外し人差し指と中指でつまみ上げた

『大丈夫、我々国の総統様を愚弄したんですもうこの国は終わりますよ・・・すぐにね』

王「黙れ！私は王だ！この国の国王だ！」

『恐怖で的外れな事しか言えないんですね。可哀想に』

王「衛兵！コイツを捕らえろ！そして我々国へ宣戦布告だ！」

『さぁ躍り狂えよスーパースター。そんで
ニヤニヤと怪しく笑う総統率いるバケモノ集団との知恵比べと力比べを楽しめ』

その言葉と同時に盗聴器を自分で捻り潰し地面な平伏した

兵士がAをおっかなびっくり縛り地下牢へ入れるとAはずっと兵を小バカにして笑っていた

軍医「君さ一応人質なんだからそれっぽくしてたら痛め付けられるのも減るよ？俺が言うのもあれだけど」

『私は知りませんよ？此処の兵が鶏並みに脳が無くてバカだからキレるんですよ。短気は損気ってね』

軍医「君が捕らえられてから４日立ってるけど何もしてこないあたり見捨てられてるよ。いいから大人しくしてなさい」

『あのお人好しどもは見捨てませんよ、確かに私一人なら見捨てるでしょう。でも此処の王は総統を侮辱した・・・あの人達は黙っちゃ居ないでしょ』

軍医「はぁ・・・君も強情だね」

軍医が牢を出ようとするとけたたましいサイレンが鳴り響きその場の空気が変わった

兵士「我々国が攻めて来やがった！アンタは救護用テントへ行ってくれ！」

軍医「了解！」

『頑張ってくださーい！応援してますよー』

拘束されていない足をパタパタとさせながら見送るA

兵士「黙れクソガキ！とりあえず援護するから行こう」

ほんの一瞬2人がAから目を離すとAは兵士の首に噛みついていて肉を噛み千切ると両手の拘束を壊した

『ダメですよ？もっとしっかり拘束しなきゃ』

軍医「どっ何処へ行く気だ！殺されるぞ」

『遊びに行くんですよ。お医者さんは隠れてれば良いでしょ』

軍医「私を殺さないのか」

『なんで殺すの？殺さないよ・・・今はね』

生傷だらけの体で地下牢から出ていくAはとても楽しそうだった