７つまでは神の子 (ページ12)

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生きるとはページ12

Aが部屋で大人しくしているとシャオロンとコネシマがやって来た

シャオロン「じゃまするで！」

『何かご用で？』

コネシマ「ちっとツラ貸せや」

『あー、ムリ。どうしてもなら夜また来て』

シャオロン「うーん、拒否権はないんよ」

コネシマがローブを強引に引っ張りAを引きずりながら野外訓練場へやって来た

当のAはローブが脱げてしまわないように強く握りコネシマがローブを乱暴に離したと同時に地面に転がった

『で、なんですか？』

シャオロン「いやな？俺らは宗教とかは気にしとらんのやけど・・・死んでくれん？」

コネシマ「マジでお前邪魔やねん。お前のせいで兄さんと話せんし」

『へー』

シャオロン「迷惑やから死んでくれん？」

『お二人にとって普通に生きるってどういう事？』

コネシマ「なんや急に」

『まぁ今みたいに普通に外へ出て敵以外を気にせず普通に楽しく生活することでしょうね』

シャオロン「何が言いたいん」

『あのお姫様も癌になる前はそうだったんでしょ？元気に外出てお洒落して』

コネシマ「チッだからなんやねん！」

『私にとっていきるって事はね』

Aはローブを脱ぎ捨てた包帯を外し太陽の下に肌を晒した

コネシマ「なんやねん。特に変わり無いやんか」

シャオロン「バカシッマ！よく見ろ！」

シャオロンの焦ったような声に驚きじっと観察すると声が出なくなった

『太陽に当たればこんな風に発疹が出てこのままだと皮膚が持たなくて血も出るの』

シャオロン「やったら・・・早めに死んだらどうや。辛いなら死ねや！俺らに面倒押し付けんなや！」

『これが私の普通に生きるって事。辛い？辛いなんて思った事無いよ。面倒も押し付けた記憶ない』

コネシマ「実際なっとるやろ！」

『なってないよ？勝手に騒いでるのはあの白い人とその奥さんで私は何にもしてない』

シャオロン「それが親に対する態度か！」

『うん・・・だって育ててもらった恩とか無いもんw』

コネシマ「心無いやっちゃな」

『あると思ってたの？意外』

軽くバカにしたかのように笑うAにシャオロンとコネシマの神経が逆撫でされる

『あと、私は神のお兄さんとタバコのお兄さんに生きててほしいって言われたから生きてるんだよ。死にたいとか生きたいとかぶっちゃけ無いの』

シャオロン「そんな他人任せが許されると思っとん？」

『それ言うならソッチもでしょ？私に死んドナーになれとかいかにも言葉通り』