タバコとカメラ ページ23
兄さん目線
あれから数日たち、Aは少しだけ歩けるようになったが幹部達の間ではAが無痛なのでは？いや、元より心が無いのでは？とタラレバに羽がついて飛び回っていた
兄さん「調子はどうだ？」
Aはベッドの上でペコリとお辞儀をしてくれたので俺は側の椅子に座った
兄さん「ごめんな？噂話が好きな連中じゃ無いんだが・・・最近戦争準備だけで話題が無いんだと思う」
一応謝罪を入れたがAは首を横に振り気にしないと言った
兄さん「そうだとありがたい・・・で？エーミールとは会ったか？」
Aはさっき同様首を横に振った
『全くいらしてないです
あの人は・・・私に会いたく無いと思います』
兄さん「ほーん、なんでそう思うわけ？」
『元教授さんですし顔も広い私が側にいるとイメージダウンに繋がりますし側には紫さんがいます』
兄さん「それは違うな、アイツはただ意気地無しなだけだ」
『なぜ？』
兄さん「外ズラ気にしてるんなら道端で知人にビ〇コだのバ〇ナ渡さねぇからな」
『それはダメなんですか？大事な食料では？』
兄さん「まぁそうだけどな？wバ〇ナだのビ〇コをどうして常備してんのかってアイツらにいじられて今も事あるごとに擦られてるって話だ」
『・・・おいたわしや』
Aは両手を合わせ軽く頭をさげた
コイツは・・・Aは別に感情が欠如してる訳でも無痛な訳でもない
嬉しければ笑うし、イラつけば怒る、ちゃんと泣きもする
だがAは生きてきた環境からか隠す事が上手すぎるのだ
痛みや苦しみに飲まれそうになったかその時こそ写真に残した美しい物を思いだし優越感に浸り笑う
痛いと・・・苦しいと口に出さなければ再度実感する事は無いから
この子は更に
実物を欲しいという感情でさえも蓋をするのではなく切り捨てる事で現在に満足出来ている
兄さん「何か欲しいものあるか？」
そう聞くと決まって首を横に振りカメラに手を掛ける
兄さん「同じ写真ばっかり増えるぞ？」
『パッと見たらそうかもしれませんね』
どういう事だ？
『でも思考を変えると１分１秒同じ何て無いんです。息をすれば空気も体も動く、心臓も動いて血液も体を回ってる』
あぁなるほど
『だから私は１枚も同じ写真が無いんです』
この子は・・・Aはあの女の所ではいつ消えても誰も気にしない様なまるで空気の様な存在だった
だからこそ何かあった時すぐに切り捨てられる
そう考えただけで腹が立ち
奥歯を噛み締めた
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葉っぱ - 完結お疲れ様です‼最終話を読んで今涙ボロボロでうっています。素敵なお話をありがとうございました。 (2022年1月17日 21時) (
レス) @page36 id: 2f7b225366 (このIDを非表示/違反報告)
あいる(プロフ) - 完結おめでとうございます！感動してしまったり微笑ましくなったりいろんな感情になりました！とても、面白かったです！ (2022年1月16日 13時) (レス) @page36 id: 072a11d2a3 (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 完結おめでとうございます！！いやぁ、よかったよぉ(泣)この作品本当に好きですし、春よこーいw さんの作品全部好きです！ (2022年1月16日 10時) (レス) @page36 id: 74fcfd0a5e (このIDを非表示/違反報告)
プライ(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に好きな作品です！ (2022年1月16日 8時) (レス) @page36 id: ee059c340d (このIDを非表示/違反報告)
Siitake(プロフ) - カンケツオメデトウゴザイマス！オキニイリサクシャトウロクシツレイシマス (2022年1月16日 0時) (レス) @page36 id: 01565e1f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春よこーいw | 作成日時：2021年10月30日 20時
