もう一度・・・

・・・ ページ36

グルッペン「そうしていたらいつの間にかトラウマになってしまっていた。これで話は終わりだゾ」

ゾム「グルッペン昔、Aに助けられたん？」

グルッペン「あぁ、本人は完璧に忘れていたようだがな」

トントン「知ってた？Aが？・・・嘘やそんなん分かるわけ無いやろ！俺はボロ出しとらんしっ！」

グルッペン「トントン、あいつは・・・Aはきっと誰よりも周りを見ていたんだと思うゾ」

エーミール「鳥類の刷り込みと似た感じですね。本来小鳥は産まれてすぐ見たものを親と、親鳥は自分の巣で孵化した小鳥を自分の子と認識するものですが、Aがグルッペンさんを見上げ、変わらず何度も問いかけてくる事事態が恐怖として脳が認識しているって所でしょうか」

グルッペン「そんな所だ。すまんな」

トントンがブツブツとナニかを呟いているとグルッペンはロボロに目を向けて笑った

グルッペン「ご理解頂けたかな？」

ロボロ「すまん。言い掛かりと押し付けやった」

グルッペン「気にするな」

この日は皆自然にバラバラと解散していった

少したった後医務室にはしんぺい神とA、ロボロが居た

ロボロ「まだ寝とるんや」

ペ神「薬の効力的にそろそろ起きるけどね」

ロボロ「なぁペ神、Aはずっと心死んだフリしてたんかな」

ペ神「んー？」

ロボロ「Aが丁寧に世話されてたのは裁判の2〜3日前やろ？その前からずっとフリだったんかな」

ペ神「どうだろうね、そればっかりは本人に聞かないとわからないかな」

ロボロ「赤ん坊の事で俺の事恨んどるかな」

ペ神「さぁね、俺は医者であってメンタリストじゃないから」

ロボロ「テキトーやな」

ペ神「正直俺も混乱してるんだよね」

ロボロ「そうは見えんけど」

ペ神「大人の余裕ぶってるからね」

ロボロ「Aは、どうしたいんやろ」

ペ神「さぁね、でも希望があるなら基本的にどんな無茶でも叶うんじゃない？グルッペン的にもトラウマ過ぎて却下出来ないでしょ」

ロボロ「あーホンマに勝手な話よなぁ」

ロボロがカラコロと天狗下駄をならし医務室の隅へ歩くと壁に背中をつけて座り込んだ

ロボロ「俺ら・・・勝手すぎるわ」

ペ神「今更だね」

『良いんじゃない？アンタラらしくて』

しんぺい神「おはよ、気分はどう？」

『退屈』

ロボロ「何処から聞いてたん？」

『赤ん坊うんたらの所』

ロボロ「そっか」

『一応アンサー出すなら恨んでない。なんなら
なんとも思ってないし、なにも感じない』

馬鹿 ※閲覧注意→←・・・

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