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『仲間になりたい?無理。私は皆とまた始めからやり直すなんざ考えてないの』
シャンデリアにかざしていた手がプルプルと震えだすとAは手を太ももの上に置いた
『何?その顔』
呆然としているとAは耳まで切り裂かれている大きく口を開けて笑いながら言った
『別に私は恨んじゃいない、この国が終わろうが栄えようがどーでもいいの
自分が生きてようが死のうが興味ない』
グルッペン「っ!考え直しては・・・くれないか」
『何を?』
グルッペン「だが我々はお前を諦めるつもりはないゾ。ここにいる全員がそう思ってる事を忘れないでくれ」
そう言ってグルッペンが片手を上げるとしんぺい神が車イスを押して医務室へ戻っていった
残りのメンバーは椅子に深く座り込んで腕や手、ハンカチ等で目元を覆っている
グルッペン「俺は・・・勘違いしてた」
グルッペンが続ける
グルッペン「俺はっAは優しいから俺達を恨みきれないのだと思っていた。仲間だから、大切だから邪険にしきれないのだと思っていた」
トントン「グルッペン」
グルッペン「だから俺はこれからを大切にしようと思った。今までの事はどうにも出来ないがこれからの事なんて誰にも分からないからな・・・でも、大きな勘違いがあった」
好きの反対は無関心だなんてよく言ったもの
チーノ「ハハッ正直・・・嫌われてた方がまだ気が楽でした」
コネシマ「俺らも・・・変わってへんな」
鬱「シッマ」
コネシマ「グルッペンを見てAがあくびしたやろ?そんとき俺もゾムやトントンと同じで信じられんかったしAの態度に腹立ったわ」
ロボロ「俺達が自分達の罪悪感に酔ってるだけって言いたいんか」
コネシマ「おんっそんでもって正解も不正解も無いんやろうけど、もうお手上げや」
オスマン「俺も・・・どうしたらいいのかわからんわ」
グルッペン「醜いもんだな」
トントン「せやな」
グルッペン「勝手に裏切って虐げて、優しさに漬け込んで元サヤに納めようなんざ・・・本当に滑稽な話だ」
トントン「だから俺は始めっからいったやろ!」
グルッペン「でもな!夢見たんや」
グルッペンは流れる涙をそのままに声を震わせながら言った
グルッペン「もう一度みんなでバカやってAとしんぺい神が側で笑ってるのを・・・一緒に紅茶と菓子を飲み食いしながらチェスしてこれでもかって幸せなあの日々を夢見てしまったんや。仕方ないやろ?Aは俺の・・・俺らの大切な人なんや」
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春よこーいw(プロフ) - フレンチクルーラーさん» ありがとうございます!思いつきばったりの作品ではありますが完結まで頑張ろうと思いますので最後まで楽しんでいただけると幸いです! (11月30日 21時) (レス) id: fa6ba2ac8c (このIDを非表示/違反報告)
フレンチクルーラー(プロフ) - やっぱり作品全部好きです。珍しい感じですが楽しみにしてます (11月28日 15時) (レス) @page22 id: c6e205f5c8 (このIDを非表示/違反報告)
春よこーいw(プロフ) - モモさん» お褒めいただきありがとうございます!全くヤバくは無いですよ!まぁ主はそれ以上提言せずニッコリ微笑んでおきますね!これからも頑張らせて頂きますw (11月21日 2時) (レス) id: fa6ba2ac8c (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - 作者様特有のあのとても心にくる内容のお話が本当に大好き!絶対こんなこと言ってる私もヤバいと思うけどwこれからも頑張ってください!応援してます!あとちょこちょこ面白いネタがあるのも最高に癖になりますw (11月17日 20時) (レス) @page15 id: bd57c4fe8f (このIDを非表示/違反報告)
春よこーいw(プロフ) - 烏丸さん» いやぁたまにはいつもと違うの書きたいなぁという思いつきで後先考えず書いてるのでこれからの流れとか正直まったく考えてないんですけどこれからも楽しんで頂けるように頑張ります! (10月24日 6時) (レス) id: fa6ba2ac8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春よこーいw | 作成日時:2023年9月18日 22時