もう一度・・・

解放を ページ23

ある日幹部連中は明日の協力国との会談に向けバタバタしている為Aの世話は医務室に信頼のあるメイドがいき行うことになっていた

メイド「A様、おやつをお持ちしました」

じっと天井のみを見つめるAに微笑みかけながら世話を淡々とこなし

キラキラと光に反射して輝くゼリーと紅茶をベッドサイドに置き、備え付けてある椅子に座り目に涙をためるメイド

メイド「私は、貴女に助けていただいて今があるんですよA様」

「お気付きで無いでしょうが」と力無く笑うメイド

メイド「私は、兵士志願でここに来たのに銃も剣も上達しなくていっその事辞めて実家に帰るか悩んでたときです」

昔、私が地面に座り込み声を殺して泣いているとA様は優しく肩を叩き隣に座って下さった

『・・・どーしたの？』

一般兵のなり損ないである私なんかの言葉を聞いて、優しくしてくださった

『お姉さん今年で４年目でしょ？聞いてる感じお姉さん兵士向いてないよ、でも制服綺麗だね！洗濯とかアイロン得意なの？・・・ふーん家事全般好きなんだ！掃除が得意なの？凄いじゃん！』

ケロッとした顔でキッパリ否定したかと思うと私の長所を誉めてくださったりよく分からない方でもあった

『お姉さん無理に兵士やらなくて良いんじゃない？人だの国を支える方法は案外いくらでもあるよ？』

私の嫌いな言葉だって平気で吐くような方

才能がないのは分かってる、でも私はこの国の為に生きたいんだ、国民として守られる立場じゃ無くて守る立場になりたい

そう思ってた私が感情のまま怒り散らしてもA様は笑っていた

『ならメイドやれば良いじゃん！はいっ解決！』

私が呆然としているとA様はキョトンとしているとすぐに悪巧みしているような顔になった

『あっ、メイドなんて守られる側じゃん！とか思った？それは一般のメイドさんね！幹部塔のメイドさんは護身は勿論、侵入者とっちめたり重要書類幹部だの総統に届けたりするからどっちかって言うと守る側だよ』

『兵士より人数少ないし普通のメイドより死ぬリスク高いけどね』とヘラヘラ笑ったと思うと真剣な顔で『でもお姉さんは戦場で無駄死にするよりこっちに向いてるんじゃない？』っと私に問いかける人

私の迷いを払拭し、私の背中を押してくれた人

『女王？無理無理、国を導くのなんかできるヤツかやればいいのさ、ひとらんの言葉で適材適所って言うらしいよ！』

誰よりも優しく、覚えた言葉をすぐ使いたがる少女のような方

・・・→←いつかは必ず来る

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