いつかは必ず来る ページ22
ある昼下がり、Aと兄さんは特に何する訳でもなく窓を開けて空を見て座っていた
兄さん「なぁ、お前は本当に壊れたのか？」
ボケーっと空から目を離さないAに話し掛けるも返事なんてものは帰って来るわけもなく兄さんは懐からタバコを取り出した
兄さん「俺にはそう思えないんだよなぁ」
タバコに火をつけて深く吸って煙を吐くと兄さんは目を細めてAに体を向けた
兄さん「お前は何を待ってんの？」
Aの左手がゆっくりと動き晴天の空を指差すがそれ以外は瞬き以外動きがなく兄さんはまた煙をはいて窓へ体を向けた
兄さん「ほんとにまぁいい天気だな」
兄さんが憎たらしそうに太陽を睨むもAは指を引っ込めて目を閉じた
兄さん「ん？どした？もう空はいいのか？」
一方通行の会話にも慣れてしまっている兄さんは「よっこいしょ」と言いながら立ち上がり窓を閉めようとすると頬にポツリと冷たいナニかが当たった
兄さん 「雨？」
晴天の空と裏腹に雨粒がパラパラと落ちてきていて兄さんが窓を閉めれば少しずつで空は暗くなり雨粒も大きくなっていく
兄さん「今日の天気１日中晴れだって話だったんだけどなぁ」
Aの車イスを押して医務室へ戻る最中兄さんはグルッペンを見つけ立ち止まった
グルッペン「なんだ兄さんとAか、こんな所で何をしてる？」
兄さん「医務室に戻る途中だよ」
グルッペン「そうか、ところで兄さんは俺にナニか聞きたそうだな」
兄さん「そうだな、本来ならすぐ質問攻めにしたい所だが今日は遠慮しとく」
こめかみに青筋を立てながら「根掘り葉掘り聞いてやっても良いけど」と言い笑う兄さんを横目に見つつグルッペンはAの目の前に膝をついた
グルッペン「Aはどう思う？」
兄さんは返事がないことなんかしってんだろと悪態つきそうになったがタバコをくわえながら耐えた
グルッペン「時間は掛かるだろうがゆっくりと考え答えを出してくれ」
それだけ言うとグルッペンがその場を立ち去ろうとするので兄さんは余計腹が立ち車イスのグリップを力一杯握っていた
兄さん「おいグルッペン！」
グルッペン「ん？どうした？」
兄さん「お前の考えなんか知らねぇし今ん所
理解しようとも思わねぇけどこれ以上身内を苦しめる気なら俺にも・・・考えがあるからな」
グルッペン「そうか、ならっやってみたまえ
楽しみにしてるゾ！」
睨みながら言う兄さんとは対照的にグルッペンは口角をあげて不敵に笑っていた
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春よこーいw(プロフ) - フレンチクルーラーさん» ありがとうございます！思いつきばったりの作品ではありますが完結まで頑張ろうと思いますので最後まで楽しんでいただけると幸いです！ (11月30日 21時) (
レス) id: fa6ba2ac8c (このIDを非表示/違反報告)
フレンチクルーラー(プロフ) - やっぱり作品全部好きです。珍しい感じですが楽しみにしてます (11月28日 15時) (レス) @page22 id: c6e205f5c8 (このIDを非表示/違反報告)
春よこーいw(プロフ) - モモさん» お褒めいただきありがとうございます！全くヤバくは無いですよ！まぁ主はそれ以上提言せずニッコリ微笑んでおきますね！これからも頑張らせて頂きますw (11月21日 2時) (レス) id: fa6ba2ac8c (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - 作者様特有のあのとても心にくる内容のお話が本当に大好き！絶対こんなこと言ってる私もヤバいと思うけどwこれからも頑張ってください！応援してます！あとちょこちょこ面白いネタがあるのも最高に癖になりますw (11月17日 20時) (レス) @page15 id: bd57c4fe8f (このIDを非表示/違反報告)
春よこーいw(プロフ) - 烏丸さん» いやぁたまにはいつもと違うの書きたいなぁという思いつきで後先考えず書いてるのでこれからの流れとか正直まったく考えてないんですけどこれからも楽しんで頂けるように頑張ります！ (10月24日 6時) (レス) id: fa6ba2ac8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春よこーいw | 作成日時：2023年9月18日 22時
