もう一度・・・

これから ページ19

鬱「皆げんきやねぇ」

エーミール「元気では無いでしょ」

オスマン「てかこのメンツって珍しいめう」

オスマンがニコニコしながら紅茶を飲んでいるとエーミールは入れたばかりのコーヒーに口をつけた

エーミール「まぁ私は基本自室か図書室に居ますからね」

鬱「僕も珍しく正規のお休みやから逃げ回っとらんし」

オスマン「俺は・・・別に普通めう」

鬱「あっ、そういえばA、町でも受け入れられんかったってはなしやね」

「ペ神の報告書にあったわ」とヘラヘラ笑ってる鬱にエーミールは眉を潜めたがオスマンは変わらず笑っていた

エーミール「貴方は罪悪感が無いんですか？それともそういうヤツ何ですか？」

鬱「僕はただ・・・普通に生きてるだけやよ。じゃないと確実に気ぃ狂うやろ」

オスマン「うーん。難しい話やね」

クッキーをつまみながら言うオスマンとは裏腹にエーミールは苦虫を噛み締めたかのような顔をした

エーミール「言い分は理解できますよ。Aへの罪滅ぼしの為に気が狂わないようにするのも分かります・・・なら話題に出さないのが得策でしょ！！」

鬱「得策かどうかなんて知らんよ。僕は気が狂わんように、僕を含め全員が夢の中だろうが現実だろうが忘れんように、脳ミソに引っ付いて忘れんようにしてるだけやん」

エーミール「それが問題だって言ってるんです！確かに我々は等しく罪を犯しました！そのせいでAを壊してしまった・・・でも！」

鬱「なんやお前、でもAにした事一瞬でも忘れて自分の罪から解放されたいってか？自分は物理的にはなにもしてないしぃ〜って？あ？」

エーミール「そうは言ってないでしょ！だいたい大先生は！・・・」

オスマン「ハイハイ2人ともそこまで
グルッペン含め全員が同類やん、物理的に〜とか心理的に〜とか関係なくAという人間を壊した
国民に俺ら、兵士に使用人み〜んなクソがつくほど腐った同類・・・ただ考え方が違うってだけめう」

エーミール「オスマンさん」

オスマン「人間なんやから考え方が違うのは当たり前やろ？国政に関わる事でも国家転覆の危機になるわけでもないし、それがソイツの理なんやから別にさせときゃいい」

エーミール「ですが！」

オスマン「エミさんが身内にゲロ甘なのは皆知ってるめう。でも人間が人間や無くなる瞬間を今まで腐る程見たエミさんなら分かるやろ？」

エーミール「っ！はい」

オスマン「皆が今のままならAもう絶対に人間なんかに戻ってこんよ」

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