認めたくない※注意 ページ12
俺はAを生かす事に反対だった
いや、むしろいまだに反対や
確かにAが壊れたのは俺達全員のせい
でも俺はあの処刑の時Aを本気で殺してやった方が幸せやったと思う
トントン「こんなん・・・あんまりやろ」
ボソッと呟くと１本の万年筆が目にはいる
あぁまた・・・思い出してまう
トントン「さっさと書けや」
俺が差し出したのは自分が観光客であり、罪に対する罰に同意するという書類
幹部連中全員が集まってる中でAはビビりながら目の前に放られた紙と万年筆を震える両手合わせて３本の指で引き寄せ、万年筆を握り1本の指で頑張って文字を書こうとするが勿論上手くいかず
全く読めないガタガタの不格好な文字にインク溜まりが出来ていた
オスマン「はぁ、トントンもう1枚あったやろ？それだして」
オスマンに言われた通りAの前に置くとエーミールがそっと文字表をAの側に置いた
コネシマ「さっさと書けや鈍臭いなぁ」
コネシマの声に体をビクつかせ左手だけでなく万年筆を両手で握りエーミールが差し出した表を見ながら自分の名前を書いて俺に差し出すA
トントン「ん、ほな行こか」
両手とまだ残っている真っ青でボロボロの素足に枷を付け、処刑台に進む俺とA
その最中ですらまともに足の感覚が無いのかAはよろけたり転んだりしていた
それだけならたぶんまだ良かった。
Aが転べば国民達はこれ見よがしに嘲笑い指を指し果物や野菜、卵や石ころ等をAに投げつけて罵倒していく
処刑を担当する俺が近くに居るからか野菜や果物、卵も腐ってはいなかった
処刑台に着きAの首にロープを巻き付け足場に立たせて時を待つ
グルッペンやオスマンの長い話を聞きながらAを見るとまるで誕生会の主役かのように・・・口角を限界まで引き上げ幸せそうに笑いながらその時を待っていた
当時の俺はなに笑ってんだコイツと腹が立ちAの命をいまだに守っている足場を軽く蹴るとAは小さく笑い声をもらし一番近い俺にしか聞こえない小さな声で『あ・・いがっと』と呟いていた
グルッペン「それでは大罪人A・シュレディンガーの処刑を実行する」
グルッペンが手を高く掲げた瞬間俺は足場を蹴り飛ばしAの体は宙に浮く
重力に従いロープがAの首を締め上げる
頸部を圧迫しているから血液の巡りも酸素も体に回らずもがき苦しむ
なんであれ今まで一緒に戦場を駆けたヤツだ
最後の醜い顔くらい看取ってやるか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 195人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
春よこーいw(プロフ) - フレンチクルーラーさん» ありがとうございます！思いつきばったりの作品ではありますが完結まで頑張ろうと思いますので最後まで楽しんでいただけると幸いです！ (11月30日 21時) (
レス) id: fa6ba2ac8c (このIDを非表示/違反報告)
フレンチクルーラー(プロフ) - やっぱり作品全部好きです。珍しい感じですが楽しみにしてます (11月28日 15時) (レス) @page22 id: c6e205f5c8 (このIDを非表示/違反報告)
春よこーいw(プロフ) - モモさん» お褒めいただきありがとうございます！全くヤバくは無いですよ！まぁ主はそれ以上提言せずニッコリ微笑んでおきますね！これからも頑張らせて頂きますw (11月21日 2時) (レス) id: fa6ba2ac8c (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - 作者様特有のあのとても心にくる内容のお話が本当に大好き！絶対こんなこと言ってる私もヤバいと思うけどwこれからも頑張ってください！応援してます！あとちょこちょこ面白いネタがあるのも最高に癖になりますw (11月17日 20時) (レス) @page15 id: bd57c4fe8f (このIDを非表示/違反報告)
春よこーいw(プロフ) - 烏丸さん» いやぁたまにはいつもと違うの書きたいなぁという思いつきで後先考えず書いてるのでこれからの流れとか正直まったく考えてないんですけどこれからも楽しんで頂けるように頑張ります！ (10月24日 6時) (レス) id: fa6ba2ac8c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春よこーいw | 作成日時：2023年9月18日 22時
