第28話 ページ31
「…そう、悠仁くんが…」
高専に戻って一晩経った。私達が軽井沢に居た間、悠仁くんは任務で初めて人を殺したらしい。
…人と言っても、ほぼ原型を留めて居なかったものだと言うが。
七海「虎杖くんは要らぬ責任を感じているはずです、彼のメンタルケアをよろしくお願いします。」
…私が呪術師になって初めて人を殺した時のことは、もうとっくに忘れ去ってしまっている。というか、元々人の死が身近だったせいで何も感じなかったのだろう。
悠仁くんはこれから死に慣れざるを得ない生活を強いられる。今まで"普通"に生きてきたのに、私みたいに、最初から異常でなかったのに…
「なんであんな子が…」
………
野薔薇「あ、おーーーい!A先生!」
敷地内を散歩していると生徒達が集まっている。野薔薇さんの手には何故かキャリーケース。
「みんな久しぶり、旅行でも行くの?」
パンダ「Aもしかして交流会のこと言われてないのか?」
「交流会?」
聞けば今日、年に一度の京都校との交流会があるらしい。
「京都校があることも今知ったよ…」
真希「来たぞ」
真依「あらお出迎え?気色悪い」
葵「乙骨いねぇじゃん」
生徒の中にロボットが一人居るが、必ず人外が居なきゃいけないルールでもあるのだろうか。
真依「見ない顔ね、貴方も1年生?」
「あぁ、初めましてだね。私は五条A、教師だよ。」
悟「おまたー!!」
私の姓に目を丸くする生徒達の前を急にワゴンが通過する。
悟「そして僕がAの兄、五条悟です!!そしてこちらが!!故人の虎杖悠仁くんでぇーっす!!」
悠仁「はい!!おっぱっぴー!!」
シンとする空気、感動の再会だろ!どうすんだよ!の意を込めて悟を睨むが、何故かお茶目な表情で返されて思わず眉間に皺が寄る。
………
楽巌寺「お前」
廊下を歩いていると、先程悟に学長と呼ばれていたお爺さんに呼び止められる。
楽巌寺「お前じゃな、五条の妹で五条を殺しに来たというのは」
「あぁ…あの日観てた人?申し訳ないね、教師に成らせて貰っちゃって」
楽巌寺「お前はもう五条家に見つかっておる。命を狙われるのも時間の問題…じゃが、"こちら側"に着けば交渉も考えないでやろう。」
こちら側…悟の言う上層部ってやつか。
「お爺さん、悪いけど私は組織の力を借りるつもりは無いよ。…何が目的?」
楽巌寺「…そうか、残念じゃ」
身の回りに気をつけろって事ね…忙しくなりそう。
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早瀬(プロフ) - ツバメさん» コメントありがとうございます、嬉しいです! 失われた悟への負の感情は甚爾との再会でどうなってしまうのでしょう、渋谷事変の時に何かあるかもしれませんね… (2021年8月27日 13時) (レス) id: 9d2a32be79 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - もっともっと更新頑張って下さい楽しみにしてます 夢主のそばから居なくなってしまった甚爾が急に悟と夢主の前に現れたらってイメージしてしまいます (2021年8月27日 13時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
早瀬(プロフ) - ツバメさん» 嬉しいです、ありがとうございます。特別編面白そうですね…考えてみます、貴重なご意見ありがとうございます。 (2021年7月28日 23時) (レス) id: 9d2a32be79 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 何だかんだ面白いし案外以外だなとも思います 続編期待してます 出来れば内容的に少し変わっちゃうだろうけど五条と五条妹と妹と一緒にいる甚爾生存編特別編で見れないでしょか (2021年7月24日 0時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:早瀬 | 作成日時:2021年6月2日 15時