第19話 ページ22
これから悠仁が過ごす狭い部屋に移動した。聞けば、また上層部に狙われる前にある程度の呪力の扱いは教えておきたいらしい。
悟｢そんで、僕忙しいから毎日悠仁と一緒には居られないし居ない日にはAにお願いしようと思って。どうせ暇だろ？｣
いや暇だけども。
私は教師という事になっているが一応監視対象の為高専の術師や生徒と違って任務に行くのを一時的に禁止されている。少年院も本当は行くべきで無かったらしいが生徒の命がかかっていたし悟がゴリ押ししたらしい。
｢…と言っても体術教えようとグラウンドに行って生徒達に見られるわけもいかないし、この狭い空間で何をすればいい訳？｣
悟｢悠仁にはこの呪骸に呪力を流しながらひたすら映画鑑賞をしてもらう。Aは暇とはいえ他の子への指導もあるし、たまに来て悠仁に構ってやってよ｣
｢つまりちょっかいかけて集中力を削げってことね｣
察しが良くて助かるよ、と悟が笑うと、大量のコーラとポテチを抱えた悠仁くんが階段から降りてきた。
悠仁｢あれA先生じゃん、どったの？｣
｢…訓練、なんだよね？｣
悠仁｢やっぱ映画鑑賞すんならポテチとコーラは外せないっしょ｣
悟｢飲んでる途中に呪骸に攻撃されないようにね〜、そんじゃ僕はAと違って忙しいからお暇するよ｣
｢絶対殺す｣
悟はハイハイ頑張れ〜と手を振りながら階段を登っていってしまった。ソファに座り、机に積み上げられた映画のパッケージを見る。
悠仁｢…先生ってさあ｣
｢うん？｣
悠仁｢五条先生のこと好きっしょ｣
ハア！？！？！？と過去一デカい声が出たし、地下の狭い部屋で静かに声が反響する。
｢いや冗談？私が悟を殺そうとして高専に来たの忘れた？｣
悠仁｢あー…うん、やっぱそーじゃんね。いやなんか二人見てると前の高校で両思いなのに喧嘩ばっかのクラスメイト思い出してさ！｣
正直この日常に慣れてきて、悟への殺意を一瞬忘れかけることがあったりするのは事実。だからって好意に変わることは無いけど。
悠仁｢そういえば、先生はなんで五条先生のこと殺したいの｣
｢教えたら手伝ってくれる？｣
んなわけねーだろ！と悠仁くんはムッとする。この子、一見体育会系で鈍そうに見えてそうでも無いらしい。私が悟への殺意を持つ以上立場は敵。警戒すべきだな。
｢いつか教えてあげる、じゃあ最初はこの作品にしようか｣
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早瀬(プロフ) - ツバメさん» コメントありがとうございます、嬉しいです！ 失われた悟への負の感情は甚爾との再会でどうなってしまうのでしょう、渋谷事変の時に何かあるかもしれませんね… (2021年8月27日 13時) (
レス) id: 9d2a32be79 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - もっともっと更新頑張って下さい楽しみにしてます 夢主のそばから居なくなってしまった甚爾が急に悟と夢主の前に現れたらってイメージしてしまいます (2021年8月27日 13時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
早瀬(プロフ) - ツバメさん» 嬉しいです、ありがとうございます。特別編面白そうですね…考えてみます、貴重なご意見ありがとうございます。 (2021年7月28日 23時) (レス) id: 9d2a32be79 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 何だかんだ面白いし案外以外だなとも思います 続編期待してます 出来れば内容的に少し変わっちゃうだろうけど五条と五条妹と妹と一緒にいる甚爾生存編特別編で見れないでしょか (2021年7月24日 0時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早瀬 | 作成日時：2021年6月2日 15時
