現世生活。 ページ7
場所は喫茶店ポアロ、毛利探偵事務所の下にある、小さな喫茶店だ。
カランカランとベルが鳴った。
「こんにちは、安室さん。」
「おや、蘭さん。おかえりなさい。」
「まだコナンくんは帰ってきてませんか?」
「ええ、まだここには来ていませんよ。」
確か今日は早めに帰ってくると聞いていたのに…。と蘭は考えていた。
今日は父である毛利小五郎が出かけているので、ポアロでご馳走になることになっていた。
出来るならもうそろそろ帰ってきてほしい。
そう思っていた時に丁度カランカランとまたベルが鳴った。
「蘭ねーちゃん!遅れてごめんね!ちょっと色々あって…」
一体なにがあったのか___と聞こうと思っていると、またカランカランと音が鳴った。
「おいコナン!置いてくとかひでーぞ!」
「待ってって言っても待ってくれないんだもん…!」
「そうですよ!小夜くんがいるのに!」
元太、歩美、光彦の順番であーだこーだと言いながら喫茶店に入ってきた。
さよくん。と聞きなれないワードが出てきたので誰かいるのかと思えば、歩美ちゃんの後ろに見掛けたことの無い男の子がいた。
「君が小夜くん?」
「そーだよ!今日転校生してきた子なんだ!」
歩美が代わりに答える。小夜くん、という子は歩美ちゃんの隣に移動をしたあとにペコりと礼をした。
「…左文 小夜、です。」
青っぽい髪色にくりくりとした瞳。
髪は長いのか結んである。顔は整っていて、顔にある傷が少しだけやんちゃな雰囲気を出していた。
「小夜くんは2年生なんですけど、僕達と
遊んでくれたんです!」
「一緒にサッカーしたんだよ!」
「コナンに負けねぇくらい強ぇんだぞ!」
なるほど、だからコナンくんは少し遅く帰ってきたのか。と納得した。
この時期に転校生とは少し珍しい気がするが、最近転校生が多いのでそれほど怪しむものでもなかった。
「もしかしたらうちの高校にもまた転校生が来るなんて…。
んな訳ないかぁ」
ふと呟いた一言が、本当になるなんて当時の蘭は当然知る由もなかった。
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きな - うわああ!更新頑張ってください! (2023年3月24日 10時) (レス) @page26 id: 7405d6c8ca (このIDを非表示/違反報告)
Qたん - どもども!神様ヤッホー★ 更新頑張ってください (2018年11月12日 23時) (レス) id: 1e4cd3bd39 (このIDを非表示/違反報告)
風来(プロフ) - ゆきうさぎさん» 指摘ありがとうございます!修正致しました! (2018年6月12日 0時) (レス) id: 211bc7fd97 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ(プロフ) - 最後の不動君のセリフの部分ですが、"与えるな"が"与えな"になっていますよ (2018年6月3日 17時) (レス) id: e6f8793f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風来 | 作成日時:2018年5月5日 17時