【刀剣乱舞】審神者、現世に行くってよ【 名探偵コナン】

喫茶店、ポアロ。 ページ11

カランカランと鳴るベルの音に反応して、営業スマイルをぺったりと貼り付けた私は声を少し高くした。

「いらっしゃいませ〜」

ドアの方を向いたがそこにいたのは大きなメガネをかけた、小夜と同じくらいの身長の小さなお客様だった。


「お姉さんは新しいアルバイトのひと〜？」


よいしょとカウンターの椅子に座れば、愛らしい笑顔で聞いてきた。
いい顔立ちだが、少しだけ気になる雰囲気の男の子だ。


「うん、今日からここで働かせて貰ってるの。
相原 Aっていいます。よろしくね？」


「僕は江戸川コナンだよ！よろしくね、Aさん！」


江戸川コナン、とはこれまたキラキラネームだな。なんて思いつつ、「ご注文は何にしますか？」と聞けば、「コーヒーがいいなー！」と大人が選ぶようなものを選んだ。

…………いや、蛍丸くんとかブラックコーヒー飲むし。いやあれは神様だから論外か？


「榎本さん、コーヒーの注文がありました」

「あぁ、コナンくんからですね？わかりました！」


残念な事に今日働いたばかりなのでコーヒーの立て方がわからない。勉強しなければと思いつつ私の先輩さん、榎本さんに報告した。


私が来る前は榎本さん、マスター、そして私はまだ会ったことのない男の方がいらっしゃる、らしい。

榎本さん曰く、すごくイケメンのこと。
……イケメン耐性ついてる私にとっては、「ｱｯﾊｲ」の案件なのだが、それは黙っておこう。


カランカラン。

とまた、ベルが鳴った。

「いらっしゃいま…」
「パンケーキください！」


最後の言葉を言い終わる前に私の発言はふわふわポニーテール、沖田くんガチ勢の刀剣男士こと


大和守安定によってかき消された。

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