【HQ】兄弟不平等理論【男主】

# two ページ4

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「じゃあ、また朝練の時にな」

『あっ、はい』



ロードワークを終え、若利さんとたわいもない話をしながら部屋に戻る


朝練行くのに汗拭いて、着替えをすませるが、


ふと反対側のベッドを見ると同居人である五色工はまだ起きていない

工…お前、若利さん超えるんだろ…


正直、呆れはするが工の実力を認めてないわけではない
むしろあそこまで若利さんを超えようとしてるのは尊敬するぞ、俺は


だけど、超える為の努力がまだ足りない。

若利さんは確かに怪童と呼ばれるほどの実力を兼ね備えていたかもしれないが、それ以上に努力をしている


オーバーワークなのがその証拠だな




『はぁ…そんなんじゃあ、白鳥沢のエースにはなれないなぁ？』

「うおおおお！俺は牛島さんを超えますよ！！」

『朝から全く…』

「…ん……あ、おはようございます…」

『工おはよう。それはそうと、今は6:48だ。言いたいこと…分かるよな？』




笑顔でそういう俺に工は凍りつく

ちなみに朝練は7:15からとなっている




『ほーれ、固まっとらずにさっさと着替えて準備準備。また天童さんに何か言われるぞ。』

「ｯは、はいっ！」




慌てて寝間着を脱いで、練習着を探しだす工を横目に俺はスマホをつつく

昨日の昼から見てなかったから通知は2000件近く


…まぁそのうちの1968件はさっくん(サクサ)のスタ連だけども

とりあえずいっぺんあの世行ってこい


あとの30件は母さんや天童さん、あとは…





『は…なんなの…？』








大っ嫌いな兄、菅原孝支からだった。


家を出るときに一応、ほんっとに一応ということで交換はしていたが連絡なんてとったことはない







『ｯ意味わかんねぇ…』





内容を見ずにトーク履歴を削除してから、準備の整った工と朝練へ向かった

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