【HQ】兄弟不平等理論【男主】

# eighteen ページ20

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東京から帰る新幹線の中、京治から、



木兎さんのお世話役今日チーム替えがあって、最終日までそのチームで練習だって



というRINEが送られてきた。


… チ ー ム 替 え ？



ってことは、白鳥沢のみんなとはバラバラになって他の高校の人と一緒にするってことだよな








もしらアイツと同じチームだったら…

もし、俺のプレースタイルを受け入れてもらえなかったら…

もし、_____…




様々な『もし』が浮かんでは、俺の心を恐怖へと染めていく







"お前より考支さんがいたらなぁ"

"なんでお前がリベロなわけ？"




やめて、俺の居場所を奪わないで…


俺の存在を奪わないで…




嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。



…おれは、バレーしてたらイケナイの_____？








勝手に呼吸が早くなり、冷や汗も留まることを知らない





「……A？」



隣から聞こえた若利さんの声でふと我に戻る



『わ、かとし、さん…』

「落ち着いてゆっくり深呼吸をしてみろ。少しは楽になる。」

『は、い…』




俺がゆっくりと深呼吸している間、若利さんは背中をさすってくれていた





「大丈夫か？」

『はい、もう、大丈夫です。』

「あまり無理はするな。お前の周りには俺たちがいる。もう１人じゃないんだ。」

『ｯはい…』




あぁ、やっぱりこの人には敵わない

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