第63話 ページ21
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ある日の放課後。
俺は泉を屋上に呼び出した。
泉「 話ってなに〜? 」
洸「 ユニットのことなんだけどよ… 」
泉「 俺と同じとこでしょぉ? 」
俺は首を横に振る。
泉「 え… 」
洸「 わりぃ。俺…島と、ゆりやとユニットを組むって決めた 」
泉は俯いて黙っている。
洸「 そりゃアイドルなんて右も左もわかんねぇけど…
なんか直感でアイツと一緒に上を目指してぇって思った。
泉が近くにいなくなるのは…もちろん寂しいけど… 」
泉「 はぎくんッ!! 」
泉は俺の腕を掴んだ。
泉「 俺だってッ!今驚いてるし寂しいよ!
…でもそれ以上に、はぎくんが自分で決めたんだから何も俺が言うことはないよ!! 」
洸「 泉… 」
泉は優しく微笑んでくれる。
泉「 同じユニットじゃなくても、俺とはぎくんは幼なじみのまま。
何も関係が変わることなんてない。
いつまでも俺ははぎくんの友達だから 」
洸「 ありがと…泉。俺も泉に守られてばかりじゃなくて自分でも頑張るわ 」
泉「 これからは友でありライバルだからねぇ〜? 」
洸「 あぁ、もちろんだ! 」
「 セナ〜!ハク〜! 」
「 洸!いずみん! 」
泉「 レオくん?ゆりくん? 」
屋上のドアが開き、レオとゆりやがやってきた。
洸「 どうしたんだ?お前ら 」
ゆりや「 洸!ありがとう! 」
洸「 は…? 」
ゆりや「 ユニット!組んでくれるんだろ!! 」
泉「 まさかの盗み聞き〜? 」
ゆりや「 レオが “セナとハクが二人きりだ〜☆” って言ってきたから来たんだ♪ 」
泉「 レオくんー!!! 」
レオ「 なんだ、なんだ!セナ顔が真っ赤だぞ☆ 」
洸「 泉、レオ、ゆりや、これからも仲良くしようぜ! 」
こうして俺はゆりやとユニットを組んだ。
そして2年になってカナデが入り、
3年生になって灯夏が入った。
____俺の過去はこのへんでいいだろう。
灯夏「 そうだったんすね… 」
俺と灯夏の食べていた肉と野菜の炒め物は無くなっていた。
洸「 さて…明日も学校だ。寝るぞ 」
灯夏「 あ、はい。…あの今回の仕事はやはり受けないんですか…? 」
灯夏も灯夏なりに心配してくれたのだろう。
洸「 どうだかな? 」
俺は部屋の電気を消した。
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そあた(プロフ) - 絢☆さん» とても嬉しいです!ありがとうございます!!! (2018年3月7日 7時) (レス) id: c208887135 (このIDを非表示/違反報告)
絢☆ - いつも楽しく読ませてもらっています!自分の中でこの作品は名作と勝手ながら思っています!これからも頑張ってください! (2018年2月17日 3時) (レス) id: 12fca75d2a (このIDを非表示/違反報告)
そあた(プロフ) - 悪魔黒猫さん» ありがとうございます〜!! (2017年7月17日 18時) (レス) id: c208887135 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔黒猫 - すごい面白いし、読んでいて楽しいです!更新頑張ってください! (2017年7月17日 16時) (レス) id: d4e13feb15 (このIDを非表示/違反報告)
そあた(プロフ) - 小学博士ナノです〜〜!さん» 嬉しいです!! (2017年6月26日 22時) (レス) id: c208887135 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そあた | 作成日時:2017年5月22日 20時