第５７話 ページ15
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洸「 んっ…、 」
うっすらと目を開け回りを確認する。
白い天井に、沢山の管に繋がった自分の腕、そして銀髪…
銀髪！？
泉「 ？…は、ぎ…くん？はぎくん！！！ 」
泉が涙目になって俺の顔を覗きこむ。
洸「 い、ずみ…？なんで、おれ、こんな… 」
頭が回らない。ボーッとしている。
泉は泣きながら俺の胸ぐらを掴んで起き上がらせた。
洸「 ちょっ！？いずみ…！！ 」
泉「 隠し事は無しって言ったよねぇ！？約束したよねぇ！？ 」
洸「 へっ…？ 」
泉「 全部聞いた。
あんたの両親がしてたこと、ヤクザのこと、
背中のこと、急に引っ越したこと…
…なんでｯ、相談してくれなかったの…？ 」
ポロポロと涙を溢す泉。
泉「 そんなに俺って頼りない…？洸の力にはなれない…？話を聞くこともできない…？ 」
洸「 むしろ逆…。お前を、泉を巻き込みたくなかった…迷惑かけたくなかった… 」
泉「 ばっかじゃないの！？一人で抱え込んで追い込まれる方が俺は迷惑！！ 」
泉は俺の胸ぐらを掴んだまま、そこに顔を埋め泣いた。
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今回のことは大きくニュースになった。
でも俺のことは何も報道されなかった。
後で聞いたところ、
この前組を抜けた男が警察に連絡したらしい。
俺がいること、俺がされていたこと、
そして何より俺を解放したかったそうだ。
そう考えると、あの男に悪いことを言ったなと思った。
病院送りにされてから３日。
俺には行く場所も帰る場所もない。
ただ “人気モデル 白銀洸” ということで居れるだけ。
まぁお金もあるし…
洸「 これから…どうすっかな… 」
勿論、学校にもこの３日間行っていない。
進路も考えないといけないのに…
ガラガラと扉の開く音が聞こえた。
「 調子どう〜？ 」
フルーツを持ってきた泉がやってきた。
洸「 まぁまぁかな 」
「 なにそれ 」って言って泉はベッドの側の椅子に腰かける。
泉「 ねぇ…この先どうするつもり？ 」
洸「 とりあえず家見っけて卒業する、かな 」
泉「 そのことなんだけどさ…ウチに来ない？ 」
洸「 え？ 」
泉「 俺の両親も洸なら知ってるし、承諾済み。洸がいいなら、おいで 」
俺はたまらず泉に抱きついた。
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そあた(プロフ) - 絢☆さん» とても嬉しいです！ありがとうございます！！！ (2018年3月7日 7時) (
レス) id: c208887135 (このIDを非表示/違反報告)
絢☆ - いつも楽しく読ませてもらっています！自分の中でこの作品は名作と勝手ながら思っています！これからも頑張ってください！ (2018年2月17日 3時) (レス) id: 12fca75d2a (このIDを非表示/違反報告)
そあた(プロフ) - 悪魔黒猫さん» ありがとうございます〜！！ (2017年7月17日 18時) (レス) id: c208887135 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔黒猫 - すごい面白いし、読んでいて楽しいです！更新頑張ってください！ (2017年7月17日 16時) (レス) id: d4e13feb15 (このIDを非表示/違反報告)
そあた(プロフ) - 小学博士ナノです〜〜！さん» 嬉しいです！！ (2017年6月26日 22時) (レス) id: c208887135 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そあた | 作成日時：2017年5月22日 20時
