【テニスの王子様】貴女と彼のひととき。【短編集】 (ページ1)

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タコヤキデート《遠山金太郎》ページ1

今、私の目の前でそりゃもう誰が見てもわかるくらい幸せそうな顔してたこ焼き食べとるんは私の所属する男子硬式テニス部の後輩、遠山金太郎くんです

あ、今なんで女子が男テニなんやおもた人おるやろ？

それはな？私選手やなくてマネージャーやっとんのよ！
マネージャーも案外大変なんやで？大人数のボトルとかタオルとか用意したり部誌書いたりふんのめっちゃ大変なんや！

っと、あかん、話それよったわ…
ま、まぁ、それでな？今なんで金ちゃんがたこ焼き食べよるかというと、金ちゃん行きつけのたこ焼き屋さん来とってな、金ちゃんめっさたこ焼き食べんねん！

金｢あれっ？ネーチャンなんや全然食べてへんやん！タコヤキ嫌いなん？ほなわいが食べたるわ！いただきまーす！｣

そう言い私のたこ焼きが1つ金ちゃんの口へと運ばれていき

貴｢ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ!?金ちゃん何すんの！私のたこ焼き！勝手に人のモン横取りしたらあかんっていっつも白石に言われとるやろ！｣

金｢あ、嫌いやなかったん？ごめんなネーチャン…ほな、わいのタコヤキ1つやるわ！はい！ネーチャンあーん！あーんして！｣
自分の器からたこ焼きを1つ爪楊枝に刺しあーん、と差し出してくる

まぁ、金ちゃんも悪気あったわけやないんやもんな、うん、しゃーないわ

それに返してくれるんやったらなんも文句ないわ

貴｢しゃーないな、今度からはちゃーんと気ぃつけや？あーん、んっ！はぁ、やっぱうまいわぁ｣

金｢おん！気ぃつけるわ！あ！ネーチャン！これって“かんせつきす”っちゅーやつやろ？｣

貴｢なっ、ん"っ、ｺﾞﾎｯ、た、たこ焼き喉詰まったッ、ｹﾞﾎｯ｣

金｢ね、ネーチャン大丈夫か！？もっとたこ焼き食うか！？？｣

貴｢水はよっ、みずっ｣

金｢水やな！はい！これ飲み！｣

貴｢ぷはぁっ、天国いってまうかおもたぁっ｣

金｢だ、大丈夫か？ちゃんと生き返った？｣

貴｢生き返ったで、水くれた金ちゃんのおかげや、おおきに｣

金｢おん！あ！そんでな！さっきのが“かんせつきす”っちゅーやつやろ？千歳がいいよった！｣

貴｢千歳か…金ちゃんにいらんこと教えたんは…そんで金ちゃん、千歳やんて言いよったんや？｣

金｢あんな！同じ箸とかストローとか楊枝使うことって言いよったで！せやから、さっきのがそうなんやろ？｣

貴｢おん…合っとるんやけどな？女の子とはせんほうがええんやで金ちゃん｣

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