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机の上に並ぶ、10枚の名刺。


4枚が、ジャックの貰った物。
5枚がレイラ。残り1枚は、トーマスらしい。






「トーマスまで……、いつの間に」



確かにみんな綺麗な顔してるけどね。
こんなの見たことないもん。








レイラ「どっかの駅で貰ったの。今日もまたスーツの人と目が合ったけど」

トーマス「これ、ちょーだい?」

「ん、これはトーマスのだから。はい」





名刺を1枚手に取ると、トーマスは大胆にもその名刺を真っ二つに折った。

長野さんの方を見ながらニコニコしてね。




長野さんは“躊躇なく折るんだなっ”ってその価値が分からないトーマスに驚いている。

宮國さんは、あたふたし始めた。









秋「……お待たせいたしました。ランチセットです」

『おぉ、秋。急に悪いな』

秋「なんか凄い人集まってんなって思ってたけど、店長がお前のファンみたいで。後でサインでもやってくれ」

『りょーかい』






机の上には、さっきまでの名刺の代わりに、美味しそうなランチが並んだ。

トーマスのは、オムライスのお子様ランチ。









トーマス「ねっ、もう食べてもいい?」

『ええで。“いただきます”してからな』

トーマス「いただきまーす」






ケチャップを口に付けながら、オムライスを頬張るトーマス。スカウトされるのが分かる。

トーマスの口についたケチャップを拭いてあげる長野さんはお父さんみたいで、またこれが絵になるんだ。



大人たちもお腹が空いていたのか、箸が進む。









トーマス「ごちそうさまでした」

長野「ごちそうさま」

『ふぁー、食べた食べた』

「リンゴのデザート美味しかった」





みんな次々と完食していく。

それなりの量はあるけど、私も弥生も見た目よりは食べるからね。ペロッといけた。






でも、レイラには多かったみたい。

元々好き嫌いも激しいから、食べれなかったものを“宮くん食べる?”なんて言って、宮國さんに食べてもらっていた。


あんな上目遣いで言われたら断れないよね。




残りは、宮國さんがキレイに全部たべていた。








そんな様子を遠くから厳しい目で見る人が1人。“全部俺が食べてやるのに”って顔に出ているジャック。



ちょっと可哀想だね。








この後行った、浅草でも横浜でもレイラの隣はずっと宮國さんだったから。









私の隣は、ずっと勇人。
誰にも譲らない、この位置。

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設定タグ:坂本勇人 , 長野久義 , 野球   
作品ジャンル:恋愛
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ひー(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます(><*)ノ~~~~~ (2014年8月20日 13時) (レス) id: 1c229173bd (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 大丈夫ですよー!笑 (2014年8月19日 15時) (レス) id: 4b836620b4 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - ハルさん» ぎゃー、めっちゃ返信遅れちゃいましたっ!! (;_;)/~~~ (2014年8月18日 12時) (レス) id: 1c229173bd (このIDを非表示/違反報告)
izu - 私、大の巨人ファンですが、キャラも名前の呼び方も完璧です!更新楽しみにしてます。 (2014年8月18日 8時) (レス) id: fa9032beb3 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ありがとうございます! (2013年11月10日 23時) (レス) id: 10481c6579 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひー | 作成日時:2013年10月2日 18時

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