38* ページ38
ビールを飲んで観戦したのか、ちょっと酔っているレイラ。
テンションが上がっているのか“自主トレの時に仲良くなった選手たちに逢いたい”とか言い出す始末。
この後、どうするか話していると、またしても見慣れた顔が現れた。
そして、もちろん驚く。
「田中くん!? また何で?」
田中「みんなが“日本行って野球見よう”って言ってたから、日本に帰るついでに俺も行きたいなって」
「もしかして、弥生が行くって言ったから?」
アメリカに行ったってのも驚いたけど、今日ここにいるのにもまた驚く。
田中くんを通路に引っ張って、こっそり聞く。
田中「まーそれもあるけど。俺の弟が野球やってて、親父も野球好きでちっさい頃はよくドームに見に来てたんだ。それで、久しぶりに見るのもいいかなって」
「本当にアメリカ行ったんだ」
田中「うん、なんか暇だったし」
暇ってだけで行こうと思える、その行動力が羨ましい。
弥生は、どう思ってるんだか。
レイラ「あっ、坂本! 内海もいる」
『え、なんで? レイラと弥生ちゃんおんの?』
弥生「えっと……」
内海「まさかの波留ちゃん居ったりする?」
レイラ「もちろん、[花]にいるよ」
関係者用出入口に待たせていたんだった。
勇人の声が聞こえる。内海さんもってことは、みんな出て来ちゃう。
長野「あっ、レイラじゃん」
藤村「本当だ」
レイラ「あっ、A。なんか坂本が今からみんなで[花]に行こって」
『波留ちゃん、もう[花]におるんやろ? 車で分散してけばええやろ』
「えっ……あっ、うん」
内海「じゃっ、[花]で合流!」
ってことで、[花]にこれからみんなで行くことに。私が乗るのは勇人の車。
レイラと宮國さんも一緒に。
運転席には勇人。その右隣、助手席に私。
そして後ろの席に三角関係の中にいる二人。
レイラが今日の試合のことを話している。
宮國さんは、緊張してるのかテンパっているけど、レイラが日に日に上手くなっている日本語で上手く会話を繋いでいる。
これは、写真渡す必要ないかな。
『なぁ、A』
「ん?」
赤く灯る信号に導かれ、一時停止する。
長い右腕を首に回され、唇を奪われる。
後ろに人がいることなんて、関係ないみたい。
宮國「え…あ、勇人さん……」
レイラ「わー坂本、大胆ね」
85人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひー(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます(><*)ノ~~~~~ (2014年8月20日 13時) (レス) id: 1c229173bd (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 大丈夫ですよー!笑 (2014年8月19日 15時) (レス) id: 4b836620b4 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - ハルさん» ぎゃー、めっちゃ返信遅れちゃいましたっ!! (;_;)/~~~ (2014年8月18日 12時) (レス) id: 1c229173bd (このIDを非表示/違反報告)
izu - 私、大の巨人ファンですが、キャラも名前の呼び方も完璧です!更新楽しみにしてます。 (2014年8月18日 8時) (レス) id: fa9032beb3 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ありがとうございます! (2013年11月10日 23時) (レス) id: 10481c6579 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひー | 作成日時:2013年10月2日 18時