検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:112,628 hit

2* ページ2

“A、頑張ってねー”っていう親友の言葉に後押しされて、ドームへと向かい出す。




初仕事で大事な時だというのに、頭の中はごちゃごちゃ。その原因は、あの後から弥生の側にちゃっかり位置付けている田中くんの一言。

“でも俺、前は浅香派だったんだぜ”





いつか弥生に言われた、鈍感って。
でも、弥生のこと好きっていうのは合ってた。弥生だって鈍感じゃない。





もうそろそろ田中くんも行動に出るから、気づくだろうけど。









“この制服を着るのも今日で最後だー”って嘆く女子高生の気持ち、ちょっと分かってきた。
“ドームにくる時は、今日は制服で良いよ”って言われて、最後の制服を満喫中。



担当の方を待っている間、たくさんの背番号6を見た。



バットを構える、勇人のポスター。

レプリカを着る、勇人ファン。

そして、私の待ち受け。




勇人とのツーショット写真が私と勇人の待ち受け。自主トレの時に撮った写真にこの前変えたんだ。二人の顔の距離がね、近い。


私は、誰にも見せたことがない。見せる予定もない写真。

勇人は、誰かに見せたのかな?









佐藤「あっ、浅香さーん」

「あっ、佐藤さん。お久しぶりです」

佐藤「お久しぶりです。あー良かったー。おっさんって言われたらどうしようかと思った」

「勇……坂本さんくらいですよ、おっさんなんて言うのは」

佐藤「そうですよねー。僕、坂本さんと同い年だし。あっ、改めてご挨拶を。浅香さんの教育係となった佐藤です。あっ、坂本さんとのご関係は存じ上げておりますので。今日のことも」

「えっ!? あっ、そうですか。よろしくお願いします」




うっかり勇人っていいかけちゃったよ。
でも、もうバレてたね。阿部さんが話したのかな?




それにしても、相変わらず独り言が多い人。
何かある度、凄い勢いで喋り出す。

私の教育係さんか。良い人だし、良かった。カメラマンじゃないけど、他のいろんなこと、しっかり教えてもらおう。








佐藤「じゃあ、行こうか」

「はい」




ドームの中を歩き出す。今まで歩いたことの無い道を。首には関係者パスがかかっている。

いい気分。頭の中には、勇人の応援歌が流れてくる。思わずスキップしそうになって、佐藤さんに“どうかした?”って聞かれちゃった。




なんでも無いです!







勢いつけて、

高校生らしく元気に答える。







あっ、もう高校生じゃ無かったんだった。

3*→←1*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
85人がお気に入り
設定タグ:坂本勇人 , 長野久義 , 野球   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひー(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます(><*)ノ~~~~~ (2014年8月20日 13時) (レス) id: 1c229173bd (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 大丈夫ですよー!笑 (2014年8月19日 15時) (レス) id: 4b836620b4 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - ハルさん» ぎゃー、めっちゃ返信遅れちゃいましたっ!! (;_;)/~~~ (2014年8月18日 12時) (レス) id: 1c229173bd (このIDを非表示/違反報告)
izu - 私、大の巨人ファンですが、キャラも名前の呼び方も完璧です!更新楽しみにしてます。 (2014年8月18日 8時) (レス) id: fa9032beb3 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ありがとうございます! (2013年11月10日 23時) (レス) id: 10481c6579 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひー | 作成日時:2013年10月2日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。