逢魔時には気をつけて【wrwrd 】 (ページ4)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:2,730 hit

四怪目ページ4

『は…』

「A大丈夫か？！」

急なことに驚いたが、そんなに酷い怪我ではないようだ。

『大丈夫。かすり傷だよ。』

僕がロボロと会話している事に驚いたのか、僕を切った張本人が目の前に姿を現した。

「あ、どうも〜チッスチッス。俺の事見えるんっすね〜。」

なんだかチャラめな挨拶だな…。

少し冷たい目で見ると、自己紹介を始めた。

「俺はゾム。かまいたちや。」

『だから風みたいに移動したり切ったりするんだね。』

なるほど納得カタツムリ、と脳内で冗談を言いながらゾムと距離を取る。

『そういえばかまいたちっていたちに鎌の手があるんじゃないの？』

「そんなんいくらでも変えられるわw」

僕の疑問を馬鹿にするようにゾムが答える。

そんなに馬鹿にしたような言い方せんで良くない…？

そんな事を思っていても仕方ない。

さっさとこの妖怪を倒さねば。

「お前…さっきはよくもやってくれたよなぁ…！？」

ロボロが怒りながら無数のナイフを取り出した。

何故か桃色だ。

「フーンwそんなチマチマしたナイフじゃ俺を56せないぜぇ？ww」

ゾムは挑発しながら鎌を出す。

リーチ的にはゾムの有利だ。

しかしロボロは謎の力で桃色のナイフを浮かせている。

これが妖怪の力…？！←

「A！！俺がゾムを弱らせるからAが札を貼ってとどめを刺してくれ！！」

『う、うん！！』

ロボロがゾムを止めてくれる事を祈って僕は離れる。

え、これ戦闘中暇じゃね？？←

とりあえず目の前で繰り広げられる戦闘に目を向ける。

ロボロはゾムの速い動きについて行けず、なかなかナイフが当たっていないようだ。

「あれあれ〜？当たりませんなぁww」

「くっそぉ…！！お前ちょこまかと動くなや！！」

「それは無理な願いや…な！！」

ゾムがロボロと会話しながら攻撃を入れる。

ロボロはそれに対応できずにモロに食らってしまった。

『ろ、ロボロ…！！』

「だ、大丈夫やで。まだいける。」

「そんなカッコつけんでもええのに。」

ゾムは攻撃の手を緩めず、ロボロは一向に押されるばかりだ。

どうしよう…このままじゃ負けちゃうよ…！！

そうだ、隙を作れば良いんだ。

僕はある事を思いついた。

ちょっと危険だけど、やるしかない。

『ぞ、ゾムさん…！もうやめて…！！』

僕は演技をする。

「はぁ？何言ってんの」

「A？！」

う〜ん、これからどうしようかな()