その怪奇現象、解決します

猿夢#9 ページ12

柳田side


ガタン ゴトン


ガタン ゴトン



？




なんじゃ

今俺、電車乗ってるんか？


周りを見ると、何人か人が乗っていた。

若い女、中年の男性、子供が俺の前に座っている。




ガタンゴトン



ガタンゴトン





俺はすぐに夢だと気づいた。

じきに覚める…そう思っていた





ガタンゴトン





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『次は〜〜活け造り、活け造り』


9「は？」


イケヅクリ？

どこにあるんじゃそんな駅






まあ夢ならなんでもありか………そう思っていると






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猿とピエロがでてきて




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.




そして




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近くに座っていた女を




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『きゃぁああぁあぁあぁぁあぁ！！！！！』


こ ろした



.


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9「ぇ……？」


その女の内臓をバラバラにして


魚の活け造りのように臓器を並べた。


『キキキ、キキキキキ！』


猿は喜びで悶えていた




9「なんじゃこの夢は………！

狂ってる…………！」


早く、早く覚めろ……！

俺はそう願うことしかできなかった。


するとまた放送が流れた




『次は〜〜えぐり出し、えぐり出し』





プツンッ




.




.



「ねえ〜パパおきて」

9「………え」


目がさめると俺は見覚えのある天井が目に入ってきた。



「パパ、こわいゆめでもみたの？」

9「…あぁ、そうみたいじゃ」

「だいじょうぶだよパパ、あたしがついてるもん」

9「ははは、それは心強いな」


娘というのはどうしてこんなにも可愛いのだろう。

そうだ、あれは所詮夢だ。


夢以外のなにものでもない



.





.


9「あれ、何みてるんすか」

5「おおギータ、なんかな、若い女の子が心臓発作でなくなったみたいなんや」


しかも福岡でな



そういって松田さんは俺に見やすいよう、そのページを開いてくれた


9「あれ、この女の子…………」


5「なんや、知ってる人か？」


9「いや、どこかで……

あ」


嘘じゃ…

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そんなまさか




.



.






そこに写っていたのは俺の夢でめちゃくちゃにされたあの若い女だった

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