その怪奇現象、解決します

鏡の世界#36 ページ8

牧原side


36「へー、この鏡ええね」


俺は福岡にある骨董屋にきていた。

家にあった鏡を落として割ってしまったので新しい鏡を買いにきた。

100均で買おうかと思ってたが、どうせならちょっとおしゃれな物を買いたい。

36「あ、これいいな」

俺が見つけたのはアンティークな鏡だった。

なんとなくおしゃれだし、これにしよう。

値段もそんなに高くないし、俺は大満足だった。

家に帰って早速飾った。

うん、いい感じだ。



36「これ健太さんに送ろーっと」


適当にポーズをとりながら写真を撮って送った。



36「その間にお風呂入っとこ」



風呂の中ではなんて返信返ってくるかなーとか、明日みんなにも自慢してやろ〜とか、そんなことばかり考えていた。


風呂からでて髪の毛を乾かそうと鏡の前に座った。




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あれ？





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何かがおかしい




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なんだ？変な違和感がある


鏡に映っている自分の顔を見ても何もおかしなところはない。


36「(気のせいか…)」


そう思ってドライヤーを手に取り、もう一度乾かそうとした。



すると





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ドライヤーを持ってる手がありえない方向に曲がっている自分が映っていた。



36「！？」


俺は急いでその手を見たが、何も起こっていない。

そもそもそんな方向に曲がっていたら痛みがくるはずなのに全くない。


恐る恐る鏡を見てみると……


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36「あれ、なにもない」


ドライヤーの持ってる手は普通になっていた。


36「……疲れてんのかな、俺」


きっとそうだ、なかなかハードな試合が続いてるし…

そう思って俺は眠りについた。

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