. ページ18
6「で！ギータさん、何に悩んでたの？」
9「いや、別に悩んでたわけじゃ」
36「いやいや嘘つかないでくださいよ。
電車のギータさん、全然元気なかったじゃないですか」
9「まあ…」
言うか？こいつらに
俺、明日し ぬかもしれないって
9「(そんな馬鹿げた話、誰が信用するんや)」
.
.
.
「あれ？柳田さん、もしかして寝れてないんですか？」
9「え……？」
「目の下のクマ、結構酷いですよ？」
これ、どうぞ
そういってホットコーヒーと数枚のクッキーを俺の前にだした
9「おぉ….ありがとうございます」
コーヒーの苦味とクッキーの甘みが絶妙で、疲れ切った体には丁度いい
「私でよければ、おはなし聞きますよ？」
不思議な感じだ
普通の少女なのに
今にも吸い込まれそうな黒い瞳
そして癒しを与えてくれる笑顔
本当にどこでもいそうな女の子なのに、この時は魅力しか感じなかった
この子ならなんとかしてくる
俺を助けてくれる
助けて…くれる
.
.
9「ほんまに、聞いてくれるんか？」
「もちろんです。私だけじゃなく、このお二人もきっと助けてくれます」
9「………………」
俺はあの夢のことを話した
健太とマッキーはびっくりした顔をしとった
そりゃそうだ
俺が見た夢でなくなった人は、現実の世界でもなくなるんじゃからな
9「あーあ、健太の実家でお祓いでもしてもらおうかのぉ」
俺は嘲笑うかのように言った
助かる見込みなどないのに
.
.
.
「それ、猿夢ですよ」
9「へ…………」
思わず間抜けな声が出た
猿夢？なんじゃそれは
たしかに猿はでてきたが…
というか、なんでこの子は知ってんのや？
「猿夢は有名な話ですからね。
でも大丈夫ですよ、私に任せてください」
9「ほ、ほんまか……？」
「ええ、大丈夫です！
ちょっと待っててくださいね〜」
そういってAちゃんは奥に引っ込んだ
9「………Aちゃん、めちゃくちゃ簡単そうに言うとったな」
6「そりゃもう、Aちゃんに頼めばイチコロだよ」
9「そういや、健太も前変な写真撮っとったよな？
もしかして、あれも……」
6「そう！Aちゃんが助けてくれたんだよ！大成もな！」
9「….あの子、凄い子なんじゃな」
俺は店の奥をジッと見つめて呟いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「プロ野球」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るかわ(プロフ) - 作者のるかわです！前のアカウントにログインできず、別のアカウントで続編を作成しています！https://uranai.nosv.org/u.php/novel/ohtnnkmr1/ (2020年6月21日 22時) (
レス) id: 98036951f0 (このIDを非表示/違反報告)
るかわ(プロフ) - 夢の人さん» ありがとうございます！テストとスランプを乗り越えて更新します！ (2020年1月13日 17時) (レス) id: 66bfd50516 (このIDを非表示/違反報告)
夢の人(プロフ) - 初コメです！おもしろいです！続きがみたい.........！ (2020年1月4日 3時) (レス) id: 65275ecd7a (このIDを非表示/違反報告)
るかわ(プロフ) - けーんーたーさん» ほんとですか…（歓喜）ありがとうございます（泣）更新頑張ります！ (2019年9月17日 21時) (レス) id: 66bfd50516 (このIDを非表示/違反報告)
けーんーたー - いつも読んでますー！今までの全部面白いです！ (2019年9月17日 14時) (レス) id: 09690ecee5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るかわ x他1人 | 作成日時：2019年9月10日 16時
