【キヨ】首輪の少女と泥棒猫さん【実況者】

九話【否定】 ページ10

Aside

『……』

キ「お前、さっきから携帯見て何してんの？」

『…別に』

キ「うわ、LINE通知カンストしてんじゃん！」

『見んな！！』


そうは言うも彼の言葉は事実


通知はとっくに99＋
その全てが彼氏によるものだ。


キ「本当にお前何で付き合ってんの？謎だわ」

『関係ないでしょ』

キ「あるね」

『！？』

急に押し倒されて私の目線は携帯から天井…というかキヨに向く

『…馬乗りになって楽しい？』

キ「まぁね。これからお前を食べるんだから」

『……』

ほら来た。

こうやって身体目当てですぐ襲う。


キ「その男と何で付き合ってんの？」

『…知らない』

キ「そいつのこと好き？」

好き？

好き…じゃない

いや、元は好きだった。だから付き合った。

けど……


『今は…好きじゃない……』


キ「何それ、好きでもない男にそうやって振り回されてんの？」


馬鹿にするその顔


友人にはそんな顔絶対させなかった顔

させたくなかった顔



いつも友人には嘘をついてきた。


だって余りにも滑稽じゃないか

ついこの前まで好きだって言ってたのに急に嫌いだなんて


前の私が…馬鹿みたいじゃないか





キ「それって首輪に繋がれた犬と同じじゃん」


あの時


キ「んな事ならお前……」


あんな頼みなんて


キ「俺のモノになれよ」


断ればよかったんだ。

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