二十七話【香り】 ページ28
キヨside
ヤバイ、本当にヤバイ
今までたくさんの女を抱いてきた俺が焦るくらいヤバイ。
だって…隣に…
キ「…お前ちゃんと髪乾かしたのかよ。まだ濡れてるぞ」
『めんどくさくてドライヤー当ててない』
キ「はぁ…取ってくる」
『は…！？いいよ、別に…』
キ「風邪引いたら迷惑なのは俺なんだよ」
そう言うとAは諦めたようで小さくお礼を言っていた。
キ「熱かったら言えよ」
『ん、ありがとね』
いつも自分には強で乾かすが、Aの細くて綺麗な髪を見て中に弱める。…過保護過ぎかよ…
手で髪をすくいながら乾かすと俺がいつも使っているシャンプーの匂いがする。
…俺のシャンプーこんないい香りしたっけ？
キ「……よしっと…」
綺麗に乾かした後にくしで整えてやる
『ふっ…丁寧にやり過ぎ』
キ「いや…好きな女の髪乾かすんだぞ？緊張するに決まってるじゃん」
『…今まで乾かしたことないの？』
キ「人のは…ねぇな」
『へー…』
Aは自分が最初だったことを得意気になった面持ちでまた前を向いてしまった。
Aの後ろにいることにチャンスを感じた俺はAに抱き付いて髪に顔を埋める。
…良い匂い、好き
『キヨは不思議だね』
キ「何で？」
『好きなら…もっと乱暴にすると思ってた』
キ「……な訳ねぇじゃん…」
乱暴に出来なかったから今度は乱暴にすると思ったのか？
…俺はそんなこと絶対にしない。
むしろ、優しく出来なかった分もっとずっと優しく接したい。
…ずっと一緒にいたいから。
『お得意のテクニックは披露しないの？キヨさん』
キ「お前言い方……されたいの？」
『別にー？』
少しニヤリとするA
俺はAの方から仕掛けてくれたことに凄く安心した。
…俺のこと求めてくれてる。よかった…。
キ「生意気な女だ。」
俺はそう言うとひょいとAを抱き抱え、ベッドに下ろす。
『うるさい、泥棒猫』
キ「はっ…違いねぇ…」
俺はAと目を合わせながら枕の下に準備しておいたソレに触る。
…使うときがきてよかった…
キ「…優しくする」
『うん…』
俺はゆっくりとAのジャージのチャックを下ろした。
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さかな#占ツクでも低浮 - 髪燃えてる……髪……髪燃えてる……(白目) (2020年9月27日 6時) (
レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
椚(くぬぎ)(プロフ) - 完走お疲れ様です!!ひっそりこっそり読んでおりましたw新作は、暗いお話大好き()なので暗い方だと嬉しいです← 最後まで楽しませて頂きました、ありがとうございます (2016年9月9日 19時) (レス) id: 12bda665fb (このIDを非表示/違反報告)
ワクテカワクテカ - 完結おめでとうございます！ いつも楽しく見させていただきました。新作がまたキヨかよ！と思いましたが、絶対見ます。がんばってください！ (2016年9月8日 21時) (レス) id: 74529ed988 (このIDを非表示/違反報告)
蠍(プロフ) - 早琥さん» わー、本当ですかー(´ρ`)ありがとうございます！暗いお話了解ですw (2016年9月8日 16時) (レス) id: 7406715ca6 (このIDを非表示/違反報告)
蠍(プロフ) - レナさん» そう言って頂きありがたいかぎりです。ありがとうございました。 (2016年9月8日 16時) (レス) id: 7406715ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蠍
| 作成日時：2016年6月26日 9時
